企業がホームページを持つことはインターネット上に名刺を公開するようなものであり、自社を広く幅広い顧客に知ってもらうために必要不可欠と言えるほど重要になってきました。大企業はもちろんのこと、中小企業でも企業ホームページを持つことは一般的になっており、ホームページを作成したいと考えるお客様も多いのではないでしょうか。
しかし、ホームページの制作には費用がかかるものであり、その制作費用が気になるお客様も多いでしょう。そこで今回は、ホームページの制作にかかる費用をケース別に細かく紹介します。 併せて、覚えておきたいホームページの基礎知識や費用を抑えるコツなど、制作費用にかかわる重要な事柄についても紹介します。
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このページの目次
記事監修者の紹介
宇野崇史
株式会社エフ・コネクト取締役。
WEBコンサルティング会社に入社後、上場企業から個人事業主まで、様々な規模の企業においてホームページ制作やSEO対策、リスティング広告で携わる。
ベンチャー企業に転職後、動画マーケティング部署の立ち上げを行う。会社の売上の4割を占める事業へと成長。
2016年から、株式会社エフ・コネクトで取締役に就任。複数のメディア運営に携わる。
1. ホームページ・ブログ・Webサイトの違いと基礎知識
はじめに、ホームページに関する基礎知識について見ていきましょう。混同しがちなホームページ・ブログ・Webサイトの違いと併せて、ホームページ制作費用の大まかな内訳や、制作の流れについて紹介します。
1-1. ホームページ・ブログ・Webサイトの違い
インターネット上に公開されているWebページには、いくつか呼び方があります。その代表的な呼び方が「ホームページ」「ブログ」「Webサイト」ですが、それぞれの違いについてはご存知でしょうか。インターネット上に公開されているWebページの集まりのことをWebサイトと呼び、そのWebサイトの種類としてブログが存在します。 ブログはWeb Logから来た言葉であり、日記的な記録をインターネット上に書き残すためのWebサイトの種類です。
そして、実はホームページという言葉は厳密にはインターネット上のWebページを表す言葉ではありません。ホームページはWebブラウザを開いた際に最初に開かれるWebページのことを表しています。しかし、近年ではインターネット上のWebページのことをホームページと呼ぶことも多くなり、その意味合いは変わってきました。
つまり、厳密には私達がホームページやブログと呼ぶものは大別するとすべてWebサイトであり、その種類や意味合いが異なったものがホームページやブログなのです。この記事では、Webサイトと同等の意味でホームページとして解説を進めます。
1-2. ホームページ制作費用はほとんどが「人件費」
ホームページの制作を依頼する際、その費用はほとんどが「人件費」になる ことを覚えておきましょう。
例えば、家を建てるときには設計士や大工さんの人件費の他に、家を建てるための木材や窓ガラスなどの資材が必要になり、その費用の多くは資材費が占めるケースが多くなるでしょう。しかし、ホームページの場合は家を建てるときのような資材費に該当するものはほとんどありません。
ホームページ制作における資材費としては、次に挙げるようなものが考えられます。
・ドメイン取得費用
・サーバー代
・有料の写真素材
・特殊な有料フォント
など
これらの費用は月々数百円~数千円程度であり、ホームページ制作の資材費としてはほとんどかからないといえます。そのため、ホームページ制作費用はほとんどが人件費となるのです。
1-3. ホームページ制作の大まかな流れ
ホームページ制作に関する基礎知識として、大まかな制作の流れも知っておくべきでしょう。大まかな制作の流れは次のとおりです。
1. ホームページ制作の目的などを整理する
2. ホームページを使ったWeb戦略などの計画を立てる
3. ホームページの全体像を設計する(サイトマップ作成)
4. デザインを作る
5. コンテンツ(文章・画像)を作る
6. ホームページを制作する(コーディング)
7. サイトチェック、ホームページ公開
ホームページ制作を外注する場合でも、具体的にどのような目的でどんなホームページを作りたいか、ホームページを通してどのような効果を得たいのかなど、制作前にしっかりと計画を立てることが重要です。いまや、インターネット上には無数のホームページが存在しており、適切なWeb戦略に則ったホームページを制作しなければ誰にも見てもらえません。
ホームページ制作というとコンテンツ作りに注目しがちですが、その前にしっかりとした計画やWeb戦略を立てることが重要となります。
2. ホームページ制作はどこに費用がかかっている?
ここからは、ホームページ制作の費用についてもう少し深堀りしていきます。ホームページ制作の費用はどのような内訳なのか、制作会社によって費用が変わる理由などについて見ていきましょう。
2-1. デザインとコーディングで費用が分かれる
ホームページ制作における費用は、大きくデザインとコーディングで分けられます。 デザイン費にはホームページ全体のデザインだけでなく、トップページや下層ページなどのページごとのデザインや、ランディングページ、ロゴやバナーのデザイン、イラスト制作なども含まれます。
コーディング費は実際にホームページを構築するための作業であり、HTML/CSS/JavaScriptなどを使った構築作業にかかる費用です。また、WordPress構築やSEO対策などもコーディング費に含まれることがあります。
さらに、閲覧者の画面サイズやブラウザに合わせてデザインを変更するレスポンシブデザインに対応する場合は、デザイン費・コーディング費ともに追加となる場合がほとんどです。
2-2. 制作会社によって費用は変わる
ここで、実際のホームページ制作費用の相場について見ていきましょう。例としてホームページ制作費用を公開している2社の費用を比較しながら紹介します。
Webサイト制作現場のログ(運営:Lab-ry Works様)
デザイン費
トップページ(PCサイト) | 50,000円~150,000円 |
トップページ(スマホ単体) | 40,000円~100,000円 |
トップページ(レスポンシブ) | 100,000円~200,000円 |
下層ページ(PC単体・スマホ単体) | 100,000円~200,000円 |
トップページ(PCサイト) | 20,000円~60,000円 |
下層ページ(レスポンシブ) | 20,000円~80,000円 |
派生ページ(PC単体・スマホ単体・レスポンシブ) | 10,000円~35,000円 |
ランディングページ(PC単体) | 60,000円~300,000円 |
ランディングページ(レスポンシブ) | 100,000円~400,000円 |
ロゴデザイン | 30,000円~150,000円 |
バナーデザイン | 10,000円~50,000円 |
バナーデザイン(リサイズ) | 5,000円~20,000円 |
イラスト制作 | 50,000円~150,000円 |
コーディング費
トップページ | 10,000円~30,000円 |
下層ページ | 8,000円~20,000円 |
派生ページ | 5,000円~15,000円 |
ランディングページ | 10,000円~80,000円 |
お問合せフォーム | 30,000円~100,000円 |
JS(JavaScript)実装費用 | 10,000円~ |
JS実装費用例(スライドショー) | 10,000円~50,000円 |
CSS実装費用 | 20,000円~30,000円 |
レスポンシブウェブデザイン | 通常の1.5~2倍の金額 |
スマホページ | 10,000円~30,000円 |
SEO対策(内部SEO) | 0~50,000円 |
CMSの実装 | 50,000円~ |
基本デザイン | 50,000円~200,000円 |
トップページデザイン | 50,000円~150,000円 |
各ページデザイン | 5,000円~30,000円 |
コーディング | 8,000円~20,000円 |
問い合わせフォーム作成費用目安 | 20,000円~30,000円 |
WordPress構築・カスタマイズ費用 | 50,000円~数十万円 |
レスポンシブ対応 | PCだけの場合1.2~1.5倍 |
このなかかから、2社の同じ項目「お問合せフォームの作成」を比較してみましょう。
Lab-ry Works様 | 30,000円~100,000円 |
株式会社バリューエージェント様 | 20,000円~30,000円 |
この項目だけでも最大で5倍の差があり、その他の項目関しても2~3倍ほど費用相場に幅があります。このことから、ホームページ制作費用の相場は制作会社によって異なる ということがよくわかります。しかし、なぜ制作会社によってここまで費用が異なるのでしょうか。
2-3. 制作会社によって費用が変わる理由
制作会社によって費用が変わる理由はいくつか考えられますが、大まかには次のような理由が考えられます。
・制作にかける時間の違い
・単価の違い
・タイミング
制作会社によって1つのホームページ制作に掛ける時間は異なります。例えば、A社では50時間、B社では100時間掛けるとすれば、時間あたりの単価が同じでも両社の費用は大きく変わるでしょう。
A社:50時間×1万円/時間=50万円
B社:100時間×1万円/時間=100万円
同様に単価が変われば費用も変わってきます。制作に掛ける時間や単価に違いが出てくる理由としては、打ち合わせ回数や企画立案時の分析内容の違い、ノウハウや経験の差によって制作会社ごとに違いが発生します。
併せて、制作会社にも繁忙期や閑散期が存在するため、例えば大きな案件に対応中で制作会社のリソースが空いていない場合は制作費用が高くなり、反対にリソースが空いている場合は制作費用が安くなる場合が考えられるのです。
そのほかにも、企業づきあいとしてのきっかけ作りや、事業に対する共感によって値引きするなども考えられ、制作会社によって費用が変わる理由にはさまざまな理由が考えられます。
3.【ケース別】ホームページ制作の費用・相場
ホームページの制作費用は、作成するホームページの種類によっても大きく異なります。ここでは、ホームページの制作ケース別に費用の相場を見ていきましょう。
3-1. ホームページリニューアル
制作費用相場:数十万円~数千万円
既存のホームページをリニューアルする場合、ホームページ自体はすでに存在しているため費用を抑えられると考えがちですが、場合によっては新規に作成するよりも費用がかかってしまう事が考えられます。 その理由としては、すでに存在するページの抜け漏れチェックや構成の整理など、一から制作するよりも時間がかかってしまう可能性があるからです。
例えば、老朽化した昔ながらの家屋を増築・増強するよりも、一から建て直したほうが簡単な場合があるように、ホームページ制作においても同様のことが存在するのです。
リニューアル費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
新しく作るよりも大変!?ホームページリニューアルの費用、相場、トラブルまとめ
3-2. ECサイト・ネットショッピング
制作費用相場:数十万円~数百万円
ECサイトやネットショッピングのホームページは、一般的なホームページとは異なり専用のシステムを導入しなければなりません。 例えば、商品をまとめて会計するカートシステムやクレジットカード決済などを実現する決済システムなど、高度なシステム構築が必要です。
そのため、一般的なホームページよりも費用は高くなる傾向にあります。加えて、ECサイトなどはユーザーの使い勝手が売上に直結しやすく、専門のノウハウを持つ制作会社に依頼するほうがよいでしょう。このことからも、ECサイト・ネットショッピングのホームページは一般的なホームページよりも費用が高くなります。
ECサイトの費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
3-3. ランディングページ
制作費用相場:30万円~100万円
ランディングページは縦長の1ページ形式のホームページであることがほとんどです。おもに広告からのリンク先として設定されており、広告の費用対効果を挙げる目的で作られます。1ページだけであるため安く制作することも可能ですが、売上に直結するページであることから質の高いランディングページを制作するために企画立案、コンテンツ立案、クリエイティブなどに高いレベルが求められるホームページです。
そのため、ノウハウのある制作会社に時間を掛けて作って貰う必要があり、1ページだけであっても費用は高くなる傾向にあります。
ランディングページの費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
3-4. オウンドメディア
制作費用相場:数百万円~数千万円
オウンドメディアは自社が保有する媒体を表す言葉であり、ホームページだけでなく紙の会社概要や名刺、店舗なども表す言葉です。Web上に限っていえば「自社で情報を発信し、ユーザーとの関係を作るための自社ホームページ」と言えるでしょう。オウンドメディアを制作する最大の目的はユーザーとの関係を作ることであり、そのための戦略立案と継続的な運用が必要であるため、制作費用は高くなる傾向にあります。
オウンドメディアの費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
オウンドメディア構築・運用にかかる費用や安く抑えるポイントを解説!
3-5. ポータルサイト
制作費用相場:数百万円~数億円
Japanのようなホームページを表していました。近年では、特定のジャンルに特化してさまざまな情報を集めたホームページを表していると言えるでしょう。例えば、スーモやホームズのような不動産ポータルサイトやホットペッパービューティーのような美容系ポータルサイトが代表的な例です。
ポータルサイトの場合は一般的なホームページよりも情報量を増やすことが重要であり、大量の情報を効果的に伝えるための戦略立案や、継続して運営するための管理システムの準備、ユーザー登録のためのシステム構築など、規模が大きくなるほど制作費用も高くなります。
加えて、ポータルサイトは制作する機会も少なく、対応できる制作会社も限られており、対応できる制作会社にはノウハウがあるため専門的な制作会社として見積り金額は高くなる傾向にあります。
ポータルサイトの費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
3-6. 採用サイト
制作費用相場:20万円~100万円
従来は求人サイトなどに採用情報を掲載することがほとんどでしたが、近年では自社の採用サイトを持つケースが多くなってきています。自社の採用サイトの場合は制限がないため、伝えたい情報をしっかりと伝えられるメリットがあります。採用サイトで自社の魅力や求める人材像を明確にすることで、「入社してみたらイメージと違った」といったミスマッチを防ぐメリットも。
その反面、自社の魅力をしっかりと伝えるためには社員インタビュー記事の作成や写真撮影などが必要であり、プロに頼む場合は取材やライティング費用がかかることになり、見積り金額が高くなる傾向にあります。
採用サイトの費用については、詳しくまとめた記事がありますのでこちらもご参照ください。
4. 【発注先別】ホームページ制作の費用・相場
ホームページ制作費用は制作会社によっても大きく異なるとお話ししましたが、発注先によってどのくらい相場は変わるのでしょうか。ここでは、6つの発注先に分けて制作費用の相場を紹介します。
4-1. 大手制作会社
制作費用相場:数千万円~数億円
大手制作会社は上場企業などの有名な企業であり、実績が非常の豊富でノウハウや経験も豊富な制作会社です。そのため、専門的な制作会社としての単価が高いことはもちろん、関連部署の多さから間接コストも制作費に含まれることがあります。 大手制作会社ほどミスが許されないため、小規模の制作会社に比べて事前の準備や制作前後のチェックには多く時間を掛けることが多く、その点も制作費に含まれることがあり、全体的な相場は高い傾向にあります。
その分、しっかりとしたホームページが制作されるという安心考えられる点はメリットでしょう。
4-2. コンサルティング会社
制作費用相場:数百万円~数千万円
コンサルティング会社は、ホームページの制作だけでなく「売上を上げること」を生業にしている会社です。そのため、その他の制作会社に比べて戦略立案や企画立案に時間を掛ける傾向にあり、その分が見積り金額に反映されることが多くなります。 ホームページを制作する目的として、売上を上げることを重視する場合は効果の高いホームページを作成してもらえる可能性が高いでしょう。
ただし、コンサルティング会社のなかにはコンサルのノウハウがあまりないにもかかわらずコンサルティングを名乗っている場合もあるため注意しなければなりません。見分けるコツとしては過去の実績を「制作実績」ではなく、「数値実績」で確認しましょう。
4-3. 広告代理店
制作費用相場:数十万円~数千万円
広告代理店がホームページ制作を請け負う場合は、インターネット広告事業と併せて制作も行っているケースが多く見られます。そのなかでも、「広告の効果を高めるためにホームページ制作に力を入れている」のか「外注先に丸投げしている」 のかによって費用と効果は大きく異なります。
外注先に丸投げしている場合は、費用対効果があまり高くない場合も考えられるため注意しましょう。見極めるコツとしては、制作実績について「なぜこのようなホームページにしたのか」などを確認することをおすすめします。
4-4. 小規模制作会社
制作費用相場:数十万円~数百万円
小規模制作会社の場合は、もともとどこかの制作会社で働いていた人が独立して立ち上げた場合が多くなります。小規模な制作会社のなかでも「反響にこだわったソリューション型の制作会社」と「単純に作るだけの制作会社」が存在するため、自社のホームページを作成する目的に合わせて選択することが重要です。
ここまでに紹介した制作会社に比べると比較的費用を抑えてホームページを制作できるメリットがあるため、自社の作業範囲を整理した上でどこまでおまかせするのかを明確にしておきましょう。
4-5. 個人事業主・フリーランス
制作費用相場:数万円~数十万円
個人事業主やフリーランスの場合は、ほとんど一人で制作を行っている場合がほとんどです。ホームページ制作はほとんどが人件費というお話しをしましたが、その点はその他の制作会社に比べて格段に抑えられるため、全体的な相場は安くなる傾向にあります。しかし、個人事業主やフリーランスに外注する場合には、制作後のサポートについて注意が必要です。一人で対応しているため「事業をやめてしまった」「就職した」「連絡がつかなくなった」など、突然のトラブルに巻き込まれる可能性も考えられます。大規模なプロジェクトや制作後のサポートまで期待する場合には、十分に考慮する必要があるでしょう。
4-6. クラウドソーシング
制作費用相場:数万円~数十万円
クラウドワークスやランサーズといった不特定多数の受注者に発注する場合です。クラウドソーシングのなかにも制作会社が集客のために受注者として依頼を受けている場合が考えられますが、個人として依頼を受けている場合がほとんどです。個人に依頼する場合は個人事業主やフリーランスと同じく、制作費用を抑えられるメリットがあり、その費用感はクラウドソーシングのほうが安くなる傾向にあります。
ただし、個人事業主やフリーランスに発注する場合と同じく、制作後のサポートについては担保できず、受注者が体調不良などで制作がストップしてしまう可能性も考えられます。そのため、こちらも同様に利用する際には十分に考慮する必要があるでしょう。
5. 忘れてはならないホームページ制作の費用―運用・保守費
ここまでにホームページの制作自体にかかる費用についてお話ししてきましたが、ホームページ制作費用はそれだけではありません。忘れがちなのはホームページを管理・運用するための保守・運用費です。しかし、保守・運用はどのようなことを指し、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、ホームページの保守・運用に関して見ていきましょう。
5-1. ホームページの運用・保守とは?
ホームページは一度作成したら終わり、ということはほとんどなく、定期的なメンテナンスが必要です。例えば、ホームページを公開しているサーバーのOSやソフトウェアのバージョンアップ、不具合発生時のトラブル対応などが該当します。そのほかにも、ホームページコンテンツの修正・更改対応や、アクセス解析なども含まれるでしょう。
レンタルサーバーを利用している場合は、サーバーOSやソフトウェアの管理はレンタルサーバー会社が行なうため気にする必要はありませんが、ホームページ自体の運用・保守は必要不可欠です。特に不具合発生時のトラブル対応は専門の知識がなければ解決が難しく、ホームページ制作会社のなかには制作後の保守契約を用意している企業が多く存在します。
5-2. 運用・保守にかかる費用
運用・保守にかかる費用としては、「ドメイン費用」「サーバー費用」の2つは必ず掛かってきます。ドメインはホームページの住所を表すものであり、例えば「https://www.homepage.com」というホームページであれば「homepage.com」部分がドメインです。ドメインはある程度自由につけられますが利用するためには費用が必要であり、年間で数百円~数千円ほどかかります。
また、サーバー費用はレンタルサーバーを利用する場合には、月に数百円~数千円ほどが必要です。ドメインやサーバーについて詳しく知りたい方は、いかに詳しくまとめていますのでこちらもご参照ください。
ホームページの管理費はどれくらいかかる?相場や費用が発生する理由
そして、制作会社が用意する保守契約は任意に利用可否を検討できます。保守契約の内容としては、おもに次のようなものが用意されています。
・ドメイン管理代行
・サーバー管理代行
・サイト修正
・検索上位表示対策
・アクセスデータ分析、改善提案
など
保守契約は制作会社が用意するプランによって内容も費用も大きく変わりますが、月に数千円~数万円ほどと考えてよいでしょう。保守契約を利用しない場合は、不具合発生時のトラブル対応を自社で行なうことになり、専門的な知識が必要です。専門知識に自身がないお客様は、制作会社と保守契約を結ぶことも検討しましょう。
6. ホームページ制作費用を抑えるコツ
ホームページの制作費用は決して安いものではありません。お客様のなかには「できるだけ費用を抑えたい」と考える方も多いのではないでしょうか。ここでは、ホームページ制作費用を抑えるための5つのコツを紹介します。
6-1. 必要なこと、やらないことを決める
最も重要なことは、必要なこととやらないことを明確に決めることです。ホームページ制作では、ついつい思いついたことをすべて実現しようとしてしまいがちですが、やることが増えるほど制作費用は膨らんでしまいます。例えば「グローバル対応として英語・中国語・韓国語に対応しよう」「目を惹くために特殊なデザインにしよう」など、手間と時間がかかることは避けることがコツの一つです。
ホームページを制作する目的を明確にし、どんなターゲットにどのような内容を届けるのか、といったことを考慮した上で「費用対効果を考えた際に本当にそれは必要なのか」と考えることが重要です。その上で、必要なこと・やらないことを明確に決めれば、制作費用を抑えることができます。
6-2. 制作会社の本業でないことは別の外注先を探す
制作会社の本業はホームページを制作することですが、制作の一環としてすべてを制作会社に依頼してしまうと、制作費用が高くなってしまう可能性が考えられます。例えば、英語に対応したホームページを制作するために翻訳まで任せてしまうケースが多く見られますが、制作費用を抑えるためには翻訳は別途考慮したほうがコストを抑えられます。なぜなら、制作会社に翻訳まで頼む場合、制作会社から翻訳会社に外注することがほとんどであり、その際の外注費が制作費に反映されてしまうからです。
そのほかにも、「紙のパンフレット」「看板」「カメラマンによる写真撮影」など、制作会社の本業でないことまで依頼してしまうと制作費が高くなってしまう可能性が考えられます。「複数の外注先とのやり取りが煩わしいため一括して任せたい」という場合は問題ありませんが、コストを抑えることを重視する場合は自社で外注先を探すことを検討するとよいでしょう。
6-3. 事前の打ち合わせをしっかりして不明確な部分をなくす
ホームページ制作会社は、基本的に不明確な部分がある場合に見積もりを出す際には高めの金額を提示します。その理由としては、実際に制作した際に見積もり以上に時間がかかってしまい、赤字になってしまうことを避けるためです。
そのため、見積もりの前に自社が想定するホームページのイメージをしっかりと伝えることが重要であり、事前の打ち合わせをしっかり行って不明確な部分をなくすことが重要になります。例えば、「かっこいいデザインにしたい」と伝えても、その感覚は人によって異なるため不明確な部分は多く残ってしまいます。もっと具体的に「このホームページのデザインが好みなのでこちらを参考にしてほしい」といったように伝えることで認識齟齬もなくなり、結果として制作費を抑えることにつながるのです。
加えて、事前に打ち合わせを行うことで制作会社の質を直接確認できるため、事前の打ち合わせをしっかり行うことは重要です。
6-4. 複数の制作会社から見積もりを取る
制作会社ごとに制作費用相場は異なることから、複数の制作会社から見積もりを取ることもコストを抑えるコツの一つになっています。複数の制作会社から見積もりを取ることで、場合によっては2倍~3倍も費用が異なることも考えられるでしょう。
もちろん、費用だけを重視するのであれば最も安価な制作会社を選択することになりますが、ホームページ制作の実績や自社業界に対する理解の深さ、担当者との相性なども考慮した上で制作会社を選択することをおすすめします。複数の制作会社から見積もりを取ることは費用を抑えるためだけでなく、より効果的なホームページ制作を行なうために重要です。
6-5. WordPressなどのCMSで自作することも一つの手
ここまでにはすべて外注する前提でお話ししてきましたが、WordPressなどのCMS(Contents Management System)を使って自社で制作することも一つの手です。WordPressは無料で誰でも利用でき、個人から企業まで多くの実績があるため安心して利用できます。WordPressなどでホームページを制作する場合、掛かる費用はドメイン費とサーバー費、コンテンツを制作するための人件費ぐらいであるため、ホームページを制作する手段としては最も安価な手段です。
ただし、Webに関する専門的な知識がある程度必要であり、制作後のサポートなどもすべて自社で行わなければなりません。また、定期的なメンテナンスや不具合発生時のトラブル対応もすべて自社責任となるため、専門的な知識があり、自社で全てを完結できる場合以外は避けたほうがよいでしょう。
WordPressで制作した際の費用について、詳しくまとめた記事もあるのでそちらを参考にしてください。
7. ホームページ制作会社を選ぶ際の費用以外のチェックポイント
ホームページ制作会社を選ぶ際には、費用以外にもいくつか確認しておくべきポイントが存在します。自社にとってどのような制作会社を選ぶことが最適であるのかをチェックするための6つのポイントを紹介しますので、実際に外注する際にはこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
7-1. 担当者の人柄
実はホームページの制作では人対人のやり取りが非常に多くなります。加えて、製作期間も2ヶ月から半年以上掛かることも多くなることから、制作会社の担当者との相性は非常に重要です。どのような人であっても、合う合わないといった相性は存在するものであり、合わない担当者とのやり取りではトラブルに発展する可能性も考えられます。
発注前に担当者の人柄をすべて把握することは難しいものですが、発注前のやり取りで違和感がある場合は一度発注について検討したほうがその後のトラブル防止につながるでしょう。
7-2. 対応エリア・所在地
インターネットが発達した昨今では、ホームページ制作会社の対応エリアや所在地はあまり関係がありません。弊社に寄せられる要望として「何かあったときにすぐに来てもらえるように近くの制作会社がよい」というものがありますが、実際には直接来てもらうよりも作業を進めてもらったほうが良い場合がほとんどです。
しかし、小規模な制作会社を選ぶ際には実情を把握するために会社に伺える距離感のほうが良いかもしれません。例えば、制作会社のホームページはしっかりと作ってあっても、実際には自宅がオフィスだったというケースもあります。もちろん、そのことが悪いとは言い切れませんが、しっかりとした制作会社だと思っていたら実は個人だったということがないように、事前に確認しておくことが重要です。
7-3. 報連相がきちんとできているか
報連相は社会人としての基本ですが、場合によってはそれができていない制作会社も見受けられます。その場合、「しっかりとした社員教育ができていない会社」か「仕事が立て込みすぎて報連相ができない状態」が考えられますが、いずれにしても受注先としては不安を抱えることになるでしょう。
報連相がきちんとできない制作会社は、後々トラブルに発展する可能性があるため避けたほうが無難です。
7-4. Web業界に関する知識
Web業界は日進月歩の世界であり、トレンドや主流の技術などの移り変わりが激しい業界です。ホームページを制作する目的としてWeb集客は大きな要素となりますが、Web業界のトレンドに合わせた戦略を展開しなければ効果的な対策は難しいでしょう。近年ではTwitterやインスタグラムなどのSNSの活用や、YouTubeやTikTokなどの動画共有サイトの活用は、ホームページに対するWeb集客の手段としても有効です。
制作会社を選択する際には、Web業界のトレンドや主流技術をどれだけ抑えられているか、という点もチェックしましょう。
7-5. Web以外の部分に関する知識
ホームページの集客はWebが全てではありません。業種や地域によってはチラシや看板などのWeb以外の手段が有効なこともあります。ホームページ制作会社とはいえ、Web以外の集客手段についてもフラットに意見をくれる営業マンだと信頼できるのではないでしょうか。
注意しなければならないのは、受注したいがためにWeb以外の集客方法について否定しているケースです。あまりにもWeb変銃な営業だった場合には注意しましょう。
7-6. 自社の業界に関する知識・制作実績
ホームページは業界によっては特殊なケースも存在します。例えば、法律系や医療系などが挙げられ、その場合には該当する業界に対する知識や制作実績が豊富な制作会社のほうが安心できます。また、自社の業界に関する知識を持つ制作会社であれば、製作時のやり取りもスムーズに行え、見積り金額に反映されないところでやり取りのコストを抑えることにもつながるでしょう。
自社の業界に関する知識・制作実績は必須というわけではありませんが、あったほうが安心して制作をおまかせできます。
8. ホームページ制作の費用にかかわる注意点
最後に、ホームページ制作の費用にかかわる注意点を紹介します。ホームページ制作は時間も費用もかかるものであるため、失敗しないためにこれから紹介する点には十分に注意しましょう。
8-1. ホームページ制作・SEO施策のリース契約は危険
費用面で最も注意すべき事柄として、ホームページ制作やSEO施策のリース契約があります。リース契約とは機械設備や物件などを長期にわたり賃借する契約のことですが、ホームページやSEOは無形であるためそもそもリース契約できません。しかし、悪質な行者のなかには、例えばソフトウェアやパソコンなどに5年間のリースをかける形で初期費用無料のホームページを販売する業者も存在します。
ホームページの制作は数十万円~数百万円かかることもあるため、月々数万円程度で実現できるリース契約に魅力を感じるお客様も存在するかもしれませんが、リース契約は5年以上解約できないことも。月々3万円だとすると5年間で180万円にもなり、決して安い金額ではありません。
さらに、ホームページの更新に関しては別途費用が発生するなどのケースも見受けられ、移り変わりの激しいWeb業界では5年もの月日が経てばデザインも陳腐化する可能性も考えられます。それでもリース契約の場合は途中解約ができないため、新しく作り直したくとも費用だけが掛かることになりかねません。
ホームページ制作にかかわるリース契約は、中小企業庁からも注意が呼びかけられていることからも注意が必要です。
参考:ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!悪質な事業者とのトラブルにならないよう注意しましょう(中小企業庁)
8-2. 納期は余裕を持つ
ホームページ制作を依頼する場合、早く制作してほしいと考えるお客様も多いと思いますが、制作には数ヶ月掛かることがほとんどです。納期を早めることは制作会社に負担を強いることになるため、その分の費用が制作費に上乗せされる可能性が考えられます。
大規模なホームページともなれば、打ち合わせから実際のコーディングやコンテンツの制作に年単位で時間が必要になることも。ホームページを早く持ちたい場合は、早めに依頼して納期には余裕を持つことが重要です。加えて、制作会社ごとに製作スピードは変わるものであるため、複数の制作会社に見積りを依頼すると同時に納期についても確認するとよいでしょう。
8-3. 画像素材や原稿の準備にかかる費用も考慮する
ホームページの制作に関する費用は、ホームページ自体のコーディングやデザインにかかわる費用だけでなく、コンテンツの画像素材や原稿にかかわる費用まで考慮する必要があります。見積もりを取る際や事前の打ち合わせの際には、制作会社にこれらの準備に関しても確認しておきましょう。
制作会社によっては画像素材や原稿の準備まで含めた金額で提示するところもあれば、それらを含めていない可能性も考えられます。あくまでもホームページのデザインやコーディングは外面であり、内面となるコンテンツの中心は画像素材や原稿であるため、これらの費用もしっかりと確認する必要があります。
9. まとめ
ホームページの制作費用は、制作するホームページの種類や制作会社によって大きく異なるものです。そのため、一概に「相場はこのくらい」と一言では言い表しづらいものですが、この記事の中では大体の相場観を紹介しましたのでこちらを参考にしていただければ幸いです。
加えて、ホームページの制作に欠かせないホームページに関する基礎知識や、制作費用の内訳、費用に関する注意点も紹介しましたので、制作会社に外注する前にはいま一度確認することをおすすめします。さらに、制作費用を抑えるコツと制作会社を選ぶ際の費用以外のチェックポイントをここでおさらいしますので、こちらも参考にお客様に最適な制作会社を探してみてはいかがでしょうか。
ホームページの制作費用を抑えるコツ
・必要なこと、やらないことを決める
・制作会社の本業でないことは別の外注先を探す
・事前の打ち合わせをしっかりして不明確な部分をなくす
・複数の制作会社から見積もりを取る
・WordPressなどのCMSで自作することも一つの手
制作会社を選ぶ際の費用以外のチェックポイント
・担当者の人柄
・対応エリア、所在地
・報連相がきちんとできているか
・Web業界に関する知識
・Web以外の部分に関する知識
・自社の業界に関する知識、制作実績
制作会社を探される場合は、弊社へお問い合わせいただくことで、一括で優良制作会社を紹介する事が可能です。お客様に最適な制作会社をご提案いたします。
制作会社選びでお悩みのお客様は、どうぞお気軽に弊社へご相談ください。