ホームページ作成の費用や相場まとめ

「ホームページ作成費用の相場は無い?」

「ホームページ作成の費用っていくらくらいですか?」
「ホームページ作成って相場はどのくらいですか?」
といった質問をよくいただきますが、はっきり言って、費用の相場は一概には言えません。なぜなら「制作会社の種類」「制作会社の状況」「求める効果」によって大きく変わってくるためです。

1.どうやって決まる?ホームページ作成費用の超基礎知識

最初に結論を言ってしまいますが、ホームページ作成費用のほとんどが「人件費」になります。

例えば家を建てる時には設計士や大工さんの人件費の他に、家を建てるための資材(木材や窓ガラス、フローリング材、壁紙、照明など)が必要になり、見積書の多くを資材費が占めるケースもあります。

一方、ホームページ作成に関しては、仕入れなければいけない資材というのはほとんどありません。

仕入れるケースとしては、

  • ドメイン取得費用
  • サーバー代
  • 有料の写真素材
  • 特殊な有料なフォント

などでしょうか?

そのため、ホームページ作成費用のほとんどが人件費となります。

「人件費」をもう少し噛み砕いてみると、

人件費=1時間あたりの単価×かける時間

となります。

2.ホームページ作成の流れと各項目について

※少し長くなりますので、ホームページ作成の流れをすでにご存知の方は飛ばしてください。

ホームページ作成費用は「1時間あたりの単価」×「かける時間」とお伝えしましたが、それでは「かける時間」とは具体的にどういったことに時間がかかるのでしょうか?
ホームページを初めて作る方はあまりイメージがわかないと思いますので、基本的な流れをまとめておきます。

① 与件を整理する

家を建てる場合、
「将来は家族4人で住んで、ペットで犬も飼いたい」
「スタイリッシュなデザインにしたい」
「子供が成人して出ていき、夫婦だけで住むようになる場合も考えておきたい」
「土いじりが好きなので、庭を自分で手入れできるようにしたい」
などなど、「家族構成」「将来の家族構成」「ライフスタイル」などを踏まえて、どういった家にしようかを考えるかと思います。
それによって、「どういった間取りにするのか」「どういった素材を使うのか」「どういったデザインにするのか」などが変わってきて、それによって費用が変わってきます。

ホームページも一緒で、漠然と「ホームページを作りたい」だとうまくいきません。

「何のために作るのか」
「誰に見てもらうのか」
「見てもらった人にどう思ってもらうのか」
「見てもらった人にどうアクションをして欲しいのか」
「競合になるホームページはどういったものなのか」
「競合と差別化をする必要はあるのか。するとしたらどうやって差別化するのか。」
「自社を選んでもらう理由は何なのか」
などを整理することでどういったホームページにしていくのか、また、どの程度の予算を考えるべきなのかが変わってきます。

ホームページ作成を考える際にはまずはこういった与件の整理をし、「自分が作るべきホームページがどういったものなのか」を明確にする必要があります。

② Web戦略、ホームページの立ち位置を決める

与件を整理したら、それをWebでどういった戦略を取っていくか、その中でホームページをどういった立ち位置にするのか、を決めていきます。

例えば、最近ご相談いただいたケースですと、「鍵屋さん」から「流行っているインスタグラムを導入したホームページを作りたい」とご相談をいただきました。
どうやら、知り合いがインスタグラムで集客しているのを聞いて、同じようにやりたいと思ったようです。

しかし、ここで一つ考えたいのが、「どういった時に鍵屋さんのお客さんになるのか」です。

鍵屋さんのお客さんになる方は「家の鍵を無くしてしまったからなんとかしたい」という方のはずです。そういった時にインスタグラムで鍵屋さんを探すでしょうか?おそらく、探さないと思います。また、普段から鍵屋さんのインスタグラムをフォローしてチェックするでしょうか?おそらくしないと思います。そのため、鍵屋さんのような「その瞬間に必要になり、その瞬間が終われば不要になる」という業態の場合、インスタグラムなどのSNSに力を入れるよりも、「鍵 ●●区」のように検索した際に上位に表示されるようにホームページを作り込む必要があります。

また、ホームページに辿り着いた方は「ゆっくりといろいろな情報を見る」というよりは、「今すぐに鍵をなんとかしたい」というニーズのはずです。そのため、「費用」「対応エリア」「対応時間」「連絡先の情報(電話番号など)」がすぐに目に入るように設計する必要があります。

このように「なんでもかんでもやればいい」というわけではなくて、整理した与件に合わせてコストと使える時間のバランスを考え、最適なWeb戦略とその中でのホームページの立ち位置を決める必要があります。

③ サイトマップを作る

Web戦略、ホームページの立ち位置が決まったら、それを実現するためのサイトマップを作ります。サイトマップとは「ホームページでどんなページを作るか」「どのページとどのページをつなげるか」というものになります。

サイトマップを作る時には、

  • ターゲットのユーザーはどういったニーズがあるのか
  • その各ニーズに対応したページを作る

という点が重要です。

昔は検索エンジンのロボットも性能が低く、「このホームページは●●のホームページ」とホームページ単位でしか認識できなかったのですが、現在では性能が上がり、「このページは●●のことが書いてあるページ」とページ単位でホームページを認識するようになり、「●●のことを調べているユーザーにはこのページが適切なのでこのページを上位に表示させよう」という形で、ユーザーの細かいニーズに合わせてどのページを上位に表示するかをページ単位で決定するようになっています。

つまり、「ターゲットとなるユーザーの細かいニーズに合わせてページを作る」ことで、検索された際に上位に表示されやすくなり、アクセス数を増やすことができる、ということになります。

また、「ホームページ完成後、運営段階に入った際に更新・追加をしていくページはどこか」というのもこの段階で決めておくと良いです。

例えば、ネイルサロンであれば「ギャラリー」、リフォーム会社であれば「施工事例」、不動産会社であれば「賃貸マンション」などは、ホームページ完成後にもどんどん追加や更新をしていくことになると思います。

そのような、追加・更新が必要になってくるページは予め決めておいて、「ページが増えていった際にホームページの構成がどうなるか」を踏まえてサイトマップを整理しておいた方が良いです。

④ デザインを作る

サイトマップができあがったら次はデザインに入ります。
デザインについても整理した与件に合わせて作成する必要があります。

例えば、

  • 「20代前半の女性がターゲットのキレイめなネイルサロン」であればメインビジュアルにはイメージしやすいネイルデザインを使い、きれいにまとめる。
  • 「日頃の喧騒を忘れてゆっくりするために訪れる温泉旅館」であれば落ち着いた和風テイストでゆったりと流れる時間をイメージできるデザインに。
  • 「お子さん連れのお母さんをターゲットにした歯医者さん」であれば比較的丸みを帯びたデザインにしながら、キッズスペースなど子連れが安心できる施設がすぐに目に入るようなレイアウトに。

など、与件に合わせてデザインを考える必要があります。

この時に「かっこよく!」「きれいに!」「今風に!」すれば反響が出るかというとそういうわけでもありません。

例えば、以前、格安引越会社で起こったことですが、代表が手作りで作ったホームページを長年使っていて、さすがに今風の新しいデザインにしたいと思って制作会社にお願いしてリニューアルをしました。できあがったホームページは、今風できれいなデザインで、誰に見せても恥ずかしくないホームページに仕上がったのですが、新しいホームページにした途端に引っ越しの問合せが激減し、ホームページリニューアル前の3分の1ほどの問い合わせ数になってしまいました。実は「格安引っ越し」が売りだったため、以前の手作りの古いサイトだと「格安感」が伝わっていて、お客様もお問い合わせをしてくれていたのですが、今風のきれいなホームページに切り替えたところ、「格安感」が直感的に伝わらなくなってしまい、お問い合わせが減ってしまっていました。そのため、新しく作ったホームページは削除し、慌てて以前のホームページのデータをアップし直しました。結果、以前と同じお問い合わせ数に戻ったそうです。

このように、今風でかっこよく、きれいに作ったとしても、それがターゲットの求めるものと異なるとうまくいかないこともあるので注意が必要です。

また、今であれば、スマートフォン対応も考える必要があります。

5~6年前はスマートフォンからのアクセスもそこまで多くないホームページも多く、「スマートフォン対応なんてまだやらなくてもいいでしょ?」という会社様も多かったのですが、スマートフォンユーザーは年々増え、ホームページのアクセスデータを見ると半分以上はスマートフォンユーザー、業種によっては8割~9割がスマートフォンユーザーというホームページも珍しくありません。

また、Googleも、最近だとモバイルファーストインデックスなど、スマートフォン用のホームページは非常に意識しています。

今現在は「スマートフォン対応をしない」ということは市場の過半数を捨てるようなものですので、スマートフォン対応は必須と言えるでしょう。

スマートフォン対応の際にですが、業種によってはパソコンのユーザーとは利用するタイミングやニーズが大きくことなることがあるため、パソコン用とスマートフォン用でデザインやレイアウトを大きく変更する必要もあります。

⑤ 文章を作る

サイトマップ、デザインが決まってきたら、次はホームページの文章・原稿の作成です。

よく、「紙のパンフレットの文章をそのまま入れておいて」というような指示を受けることもありますが、基本的にはホームページ用に新しく作成する方が良いです。

というのも、「紙のパンフレットを見るユーザー」と「ホームページを見るユーザー」は立場やニーズが異なることが多いため、紙のパンフレットの文章をそのまま使うとミスマッチが起こってしまうことが多いです。

また、文章を書く時に気をつけたいのが、「ユーザーが求めていることを抜け漏れなく、網羅する」ということです。今現在のGoogleの評価として、「ユーザーが求めていることが記載されている」「網羅性がある」という点が評価されやすい一つの要素になりますので、この辺りを注意して文章を作成すると良いでしょう。

⑥ 写真素材を集める。

見落としがちで、実は重要なのが、写真素材を集めることです。
サイト構成によっては、ユーザーに与えるインパクトはデザインと同じくらいに写真素材の影響力も大きいものです。

写真素材の集め方ですが、大きく4種類あります。

1.無料の写真素材を利用する

現在は無料で写真素材を提供しているサイトが数多くあります。無料とは思えないクオリティの写真も数多くあるので、なるべくコストを抑えたい場合は、無料の写真素材を利用するのも一つの手です。

ただし、無料の写真素材は他のホームページでも多用されているため、「なんとなく見たことある」という印象になってしまうこともあるため、注意が必要です。

また、写真素材をどこまでの範囲で利用していいのかも注意が必要です。そのまま利用する場合は問題無いケースが多いですが、加工をする場合は条件が決まっているケースもあります。利用する際には、必ず利用規約をチェックして、利用できる範囲を確認しましょう。

2.有料の写真素材を利用する

写真素材サイトの中には、有料で使えるサイト・素材もあります。有料の場合、無料のものよりクオリティが高いものもあるうえ、他のホームページであまり使われていないケースが多いため、差別化をすることもできます。

ただし、無料写真素材サイトと同様、利用範囲に制限があることもあるため、利用規約は欠かさずにチェックをしましょう。

3.自分で撮った写真を使う

無料の写真素材は他のホームページとかぶってしまいそうで嫌だけど、コストを抑えたいので有料の写真素材には手を出しづらい、という場合には自分で写真を撮ってしまうのも一つの手段です。昔と違い、今はスマートフォンでもかなり解像度の高い写真を撮影することができるため、以前よりもクオリティの高い写真を撮ることができます。

ただし、写真を撮ることに慣れていない場合、いざホームページ用に写真を撮ろうと思ってもなかなかアイデアが出てこないものです。その場合、事前に様々なホームページを見て、自分がピンと来た写真をまとめ、構図を参考にしながら写真を撮影すると、良い写真が撮りやすいです。

また、同じような構図でも数多く枚数を撮っておくのもポイントです。プロのカメラマンでも、たくさんの写真の中からうまくいったものを選んでいます。自分で撮影する場合には、多すぎると思うくらいに枚数を撮影し、その中から出来が良い写真を使うようにしましょう。

4.プロのカメラマンに撮影してもらう

有料にはなりますが、せっかくホームページに費用をかけるのだから検討したいのがプロのカメラマンに撮影してもらうことです。特に美容室やネイルサロンなどの美容系のホームページや、アパレル系や雑貨系の通販サイト、おいしそうに撮影したい飲食店のホームページなどに関しては、写真がホームページの反響を左右すると言っても過言ではありません。せっかくホームページ作成に費用をかけて、ユーザーがアクセスしてくれたとしても、写真が微妙なために反響に繋がらなかったら元も子もありません。撮影枚数=撮影時間にもよりますが、今はプロのカメラマンの派遣が数時間で数万円程度で対応してくれるサービスもありますので、写真が重要な業種についてはプロのカメラマンの撮影をオススメします。

⑦ コーディングする

デザイン、文章ができたら、コーディングに入ります。コーディングとは簡単に言うと、デザインと文章をもとに、ホームページとして見えるようにデータ化することです。

コーディングに関してはデザインや文章と比べると、クリエイティブな要素は少なく、淡々と作業をする方に近いのですが、ここで注意したいのが、発注先の規模です。

コーディングの仕方にはある程度のルールがありますが、その中でも「検索エンジンに読み込まれやすいコーディング」や「特定のデバイスやブラウザでの表示を考慮しているコーディング」などの要素があります。

個人的には、コーディングに関しては、個人事業主よりも、ある程度の規模感がある制作会社の方が良いと思います。

ある程度の規模感のある制作会社ですと、人数と案件数が多いため、コーディングのルールがきちんと定められていて、最新のコーディング手法に常にアップデートしていることが多いです。 一方、一人でやっている個人事業主やフリーランサーですと、なかなか最新のコーディング手法についていけず、独立した当初の手法で止まってしまっており、例えば最新のスマートフォンではうまく表示がされず崩れてしまっている、などといったケースもあるようです。

⑧ サイトチェック、ホームページ公開

コーディングができたらいよいよホームページの公開です。
と、その前に、問題なく動くかどうかのサイトチェックを行います。

「文章に誤字脱字はないか」
「リンク切れを起こしていないか」
「各ブラウザ、各デバイスで表示は崩れていないか」
「電話番号は間違えていないか」
「メールフォームはエラーになっていないか」
など、ホームページに不備が無いかを確認していきます。

特に、電話番号の間違いやメールフォームのエラーなどは、せっかくホームページを見てくれたユーザーからのお問い合わせを止めてしまう、致命的なミスになり、大きな機会損失に繋がります。必ずチェックするようにしましょう。

問題がなければ、ホームページ公開となります。

3.ホームページ作成費用の相場比較

それでは、実際にホームページ作成にはどのくらいの費用がかかるのか、具体的な例で比較をしてみましょう。

Webサイト制作現場のログ(運営:Lab-ry Works様)
https://www.lab-ry-works.com/blog/
東京都新宿区でWebコンサルティングを行っているLab-ry Works様が
公開されているホームページ制作の費用相場です。

デザイン

トップページ(PCサイト): 50,000円 ~ 150,000円
トップページ(スマホ単体): 40,000円 ~ 100,000円
トップページ(レスポンシブ): 100,000円 ~ 200,000円
下層ページ(PC単体・スマホ単体): 20,000円~60,000円
下層ページ(レスポンシブ): 20,000円 ~ 80,000円
派生ページ(PC単体・スマホ単体・レスポンシブ): 10,000円 ~ 35,000円
ランディングページ(PC単体): 60,000円~300,000円
ランディングページ(レスポンシブ): 100,000円 ~400,000円
ロゴデザイン: 30,000円 ~ 150,000円
バナーデザイン: 10,000円 ~ 50,000円
バナーデザイン(リサイズ): 5,000円 ~ 20,000円
イラスト制作: 50,000円 ~ 150,000円

コーディング

トップページ: 10,000円 ~30,000円
下層ページ: 8,000円 ~ 20,000円
派生ページ: 5,000円~15,000円
ランディングページ: 10,000円 ~ 80,000円
お問い合わせフォーム: 30,000円 ~ 100,000円
JS実装費用: 10,000円~
JS実装費用例(スライドショー): 10,000円 ~ 50,000円
CSS実装費用: 20,000円 ~ 30,000円
レスポンシブウェブデザイン: 通常の1.5 ~ 2倍の金額
スマホページ: 10,000円 ~ 30,000円
SEO対策(内部SEO): 0~50,000円
CMSの実装: 50,000円~

株式会社バリューエージェント
https://valueagent.co.jp/blog/
大阪のWebコンサルティング会社、株式会社バリューエージェント様が
公開されているホームページ作成費用の相場になります。

基本デザイン: 50,000円 ~ 200,000円
トップページデザイン: 50,000円 ~ 150,000円
各ページデザイン: 5,000円 ~ 30,000円
コーディング: 8,000円 ~ 20,000円
問い合わせフォーム作成費用目安: 20,000円 ~ 30,000円
WordPress構築・カスタマイズ費用: 50,000円 ~ 数十万円
レスポンシブ対応: PCだけの場合の1.2倍 ~ 1.5倍

この2社の同じ項目を比較してみると、例えば「お問い合わせフォームの作成」を見てみると、

Lab-ry Works様: 30,000円 ~ 100,000円
株式会社バリューエージェント様: 20,000円 ~ 30,000円

と、最大3倍以上の差があります。

また、そもそもですが、それぞれの会社様の中でも1つの項目に対して2倍から3倍ほど費用相場の幅があります。

同じ作業に対して、なぜここまで価格差が出てくるのでしょうか?

4.なぜ制作会社によって大きく費用が変わるのか

それでは、なぜ、制作会社様によって大きく費用が変わってしまうのでしょうか?
それにはいくつかの理由があります。ここではその理由をまとめてみました。

① かける時間が違うから。

例えば、A社とB社で全く同じサイト要件で見積を作った際に、
A社 50時間×1時間あたり10,000円=50万円
B社 100時間×1時間あたり10,000円=100万円
といったケースがあります。同じ条件なのにかける時間が2倍も異なります。内訳を見てみましょう。

ヒアリング

(単位:時間) A社 B社 違い
事前準備 0 2 A社はお客様に言われた内容を作るため、事前準備は特にありません。一方B社はお客様に言われたことだけでなく、より良いサイトを作るには、という視点で提案をするため、打ち合わせの前に事前準備をします。議事録もしっかりまとめて共通認識を取ります。
移動 1 1
打ち合わせ 0.5 1.5
移動 1 1
打ち合わせ内容まとめ・議事録提出 0 0.5

企画立案

(単位:時間) A社 B社 違い
ターゲット分析 0 2 A社は打ち合わせ内容に合わせてサイトの構成を作ります。一方B社は打ち合わせ内容を踏まえて、再度ターゲットとなる顧客層や競合の分析を行い、より反響が出るサイトを作るためのサイト構成を検討します。
競合分析 0 2
自社分析 0 2
コンセプト作成 0 2
対策キーワード選定 0 1
サイト構成作成 0.5 2
情報収集 0 2 A社はお客様からいただいた文章を整えてサイトに掲載します。一方B社は反響を出すためにプロのライターが文章を作成します。
文章作成 0 18
文章校正 2 2

デザイン

(単位:時間) A社 B社 違い
使用写真素材収集・選定・加工 1 3 A社は写真素材をお客様からいただきます。足りない分はよく使う画像を再利用します。デザインはテンプレートの中から調整して利用します。一方B社は今回のサイトに適した写真を一から収集し、選定します。デザインはオリジナルで作成。反響を考え、トップページだけでなく、中ページのデザインもこだわります。
PC用トップページデザイン 4 8
PC用中ページデザイン 0 2
PC用デザイン修正 1 2
スマホ用トップページデザイン 1 3
スマホ用中ページデザイン 0 1
スマホ用デザイン修正 1 1

打ち合わせ2回目

(単位:時間) A社 B社 違い
移動 0 1 A社はデザインをメールで送って確認してもらいます。一方B社は文章とデザインのすり合わせを行うため、このタイミングで再度打ち合わせを行います。
打ち合わせ 0 1
移動 0 1

コーディング

(単位:時間) A社 B社 違い
PCサイトトップページコーディング 10 10 コーディングはそれほど差が出ませんが、A社は出来上がったものをお客様にすぐに送ってミスがあれば後から修正します。一方B社は事前にミスが無いかをチェックしてからお客様へと提出します。
PCサイト中ページコーディング 10 10
スマホサイトコーディング 10 10
PCお問い合わせフォーム設定 3 3
スマホお問い合わせフォーム設定 3 3
データアップ・動作チェック・ブラウザチェック・修正 1 2
合計(単位:時間) 50 100

ご覧いただけると分かる通り、A社とB社で、各項目についてかける時間の考え方が異なります。A社はどちらかというと「お客様に言われたものを作る会社」、B社は「お客様に言われたもの以上を作ろうとする会社」です。たったそれだけの違いですが、サイト制作のスタンスが異なるだけで、必要になる時間は2倍にも3倍にも変わってくるのです。

② 単価が違うから

↑の①での御見積にC社も参加してきました。各社の御見積は下記の通りになります。
A社 50時間×1時間あたり10,000円=50万円
B社 100時間×1時間あたり10,000円=100万円
C社 100時間×1時間あたり20,000円=200万円

上記の例ではB社とC社はかかる時間は同じですが、1時間あたりの販売単価に2倍の差があります。

なぜ、販売単価に2倍も差があるのでしょうか?

答えは「ノウハウ・経験の差」です。

B社は会社設立して1年足らず、制作実績も30サイトほどです。一方C社は会社設立して10年以上が経過、制作実績は10,000サイトを超えました。結果、C社はWebからの問い合わせが多いホームページ・少ないホームページの違いを理解し、問い合わせを増やすためのホームページ制作のポイントをつかんでいます。そのため、制作費用が高くても依頼する会社が後を絶ちません。案件をさばききれないため、単価を上げることで受注数を調整します。

一方でB社はまだ実績がありません。そのため、依頼をしてくれる会社が少なく、会社を存続させるためには、販売単価を下げてでも案件を獲得しないといけません。

このような形で、ノウハウ・経験の有無で、販売単価が大きく変わり、結果、ホームページ作成の御見積金額にも影響が出てきます。

また、「ノウハウ・経験の差」以外にも、「間接部門の人数がどのくらいいるか」「家賃など会社維持に必要なコストがどの程度か」などによっても単価が変わってきます。

③ タイミングによって変わるから

では、「安い会社はノウハウや経験が無い、良くない会社か」と言うと、そういうわけでもありません。タイミングによって見積金額が変わってくるケースがあります。

例えば、2月3月などの年度末、引っ越しをする人が激増すると引越し会社はどこもいっぱいになってしまうため、引越し費用も非常に高くなってしまうと思います。逆に、新年度になり、引っ越す人が落ち着いてくると値引き交渉にも対応してくれるようになります。ほっといてもお客さんがいっぱいになる時期は見積金額が高くなり、逆に閑散期には見積り金額が安くなります。

ホームページ制作会社でもこれと同じことが起こるケースがあります。

「たまたま仕事が空いているタイミング」「大型案件が納品になり一息ついたタイミング」などで、社内の制作リソースが空いている場合、通常の御見積金額よりもお値引きしてもらえることもあります。

④ きっかけ作りのため

きっかけ作りのためにお値引きする、ということもあります。
例えば、
「複数の事業を展開していて、この事業のホームページで成果が出れば他の事業のホームページ作成も任せてもらえる可能性があるため」
「ホームページ作成以外でもお付き合いも見込めるため」
「大手企業で、事例にしたいため」
などの理由で戦略的にお値引きをするケースです。

「今回のホームページ作成以外での利益が見込める」「事例に使わせてもらうことで他の会社への営業時に受注しやすくなる」など、制作会社側にもメリットがある場合、見積金額を調整してくれることもあります。

⑤ 事業に対する共感

社会的に意義があるような事業をされている会社様の場合、「素晴らしい事業をやっている会社だ!応援したいので今回はお値引きしよう!」という形で見積り金額を調整してくれることもあります。

小規模の制作会社様で、代表自身が現場にも出ている制作会社の場合などは、例えば代表がサッカー好きの場合に、サッカークラブのホームページ作成はお値引きする、など、事業に対する共感や応援したい気持ちが見積金額に反映される場合もあります。

⑥ 要件が漏れているから

これはあってはいけないことですが、そもそもの要件が漏れているため見積金額が安くなっている、というケースです。

例えば
「店舗紹介ページは各店舗ごとにページを作りたい」のに「店舗一覧ページとして1ページのみで見積もっている」
「お問い合わせフォームと見積依頼フォームは別にしたい」のに「1つのフォームにまとめて見積もっている」
「スマートフォンでも最適化されるようにしたい」のに「スマートフォン対応は見積もっていない」
などのケースがあります。

いくつかの制作会社から見積を取ると、どこかの制作会社で要件が漏れていなければ他の制作会社の見積で漏れている時に気づくことができるので、要件の漏れを防ぐためには複数のホームページ制作会社に見積を取ると良いでしょう。

5.発注先別ホームページ作成費用の相場

ホームページ作成費用は制作会社によって大きく変わってしまいますが、ある程度の目安を抑えるために、発注先別のホームページ作成費用の相場をまとめてみました。

① 大手制作会社

制作費用相場:数千万円~数億円

所謂上場企業やそれに準じる大手制作会社です。
大手制作会社の場合、それまでの実績が非常に多いため、ノウハウ・経験により単価が高いだけでなく、関連部署が多かったり、福利厚生や社内制度などの影響もあり、間接コストの分が単価に反映されることがあります。
また、取引先の企業が同じく上場企業や政府などの公共機関などであることも多く、その分、ミスが許されません。そのため、小規模の制作会社よりも事前の準備や制作中、制作後のチェックなどに時間を多くかける傾向があるため、その分御見積金額が上がる傾向もあります。

ただし、その分、しっかりとした制作フローが確立されているので、しっかりと制作をしてくれる、という点は間違いないです。

② コンサルティング会社

制作費用相場:数百万円~数千万円

制作だけでなく、「売上を上げること全般」を生業にしているコンサルティング会社の場合、単価が高いのはもちろんですが、戦略立案・企画立案に時間をかける傾向があり、その分が見積金額に反映される傾向があります。 もちろん、その分、効果の高いホームページ(Web戦略含む)が期待できます。

ただし、コンサルティング会社の中には正直あまりノウハウがないのに「コンサルティング」を名乗っている会社も少なくはないため、注意が必要です。見分けるコツとしては過去の実績を「制作実績」ではなく、「数値実績」で確認をさせてもらうことです。

③ 広告代理店

制作費用相場:数十万円~数千万円

リスティング広告などのインターネット広告を主な事業にしている広告代理店がホームページ作成も行うケースです。広告代理店の場合、「広告の効果を高めるためにホームページ制作にも力を入れている」のか「単に外注先に丸投げ」なのかで大きく費用と効果が変わります。
外注先に丸投げの広告代理店の場合、利益を乗せて見積を出されるだけで高くついてしまうこともあるので、注意が必要です。
見極めるためには制作実績について「なぜこのようなホームページにしたのか」などを確認していくとある程度見分けがつくと思います。

④ 小規模制作会社

制作費用相場:数十万~数百万

小規模な制作会社の場合、代表がもともとどこかの制作会社で働いていて、そこから独立したというケースが多いです。小規模な制作会社の場合、特に、「反響に拘ったソリューション型の制作会社」と「単に作るだけの制作会社」の違いが大きいです。ただ、間接コストが高くないケースが多いため、見積金額にそのまま反映されることが多いです。

「単に作るだけの制作会社」が悪いわけではなく、その分安く作ることもできるため、目的に合わせて制作会社を選ぶのと、自分がどこまでやるのかを整理すると良いでしょう。

⑤ 個人事業主・フリーランス

制作費用相場:数万円~数十万円

独立仕立てなどでほぼ一人でやっているような場合です。事務所を持たずに自宅で作業していたり、会社維持のための諸経費がかからなかったりするケースも多く、スタッフを抱えている制作会社よりも安く抑えられる傾向があります。 ただし、「事業をやめてしまった」「就職した」「連絡がつかない」などで制作後のサポートが受けられなくなってしまうようなケースもあるため、大規模なプロジェクトや、制作後のサポートも期待する場合には発注は控える方が良いかもしれません。

⑥ クラウドソーシング

制作費用相場:数万円~数十万円

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングで発注する場合です。ちゃんとした制作会社が集客のためにクラウドソーシングサイトを利用している場合もありますが、個人として利用している方の場合、かなり格安で引き受けてくれることもあります。
ただし、格安で引き受けるということは、他の案件も格安で引き受けており、仕事が立て込んでしまっていて、制作がスムーズに進まない、などのリスクもあります。
また、基本的にその人が作業しているため、例えば風邪などで体調不良で制作がストップしてしまうというケースもあるため、納期が明確に決まっている急ぎの案件などは発注を避ける方が無難です。
また、個人事業主やフリーランサーと同様に、制作後のサポートを担保することはできないため、その辺りを割り切って発注する場合にだけ検討する方が良いでしょう。

7. 作成するサイトの種類別の作成費用の相場

通常のホームページ以外にも、ECサイトや採用サイトなど、作成するサイトの種類別にも費用相場が変わってきます。
ここではサイト種類別に作成費用の相場をまとめてみました。

① ホームページリニューアル

制作費用相場:数十万円~数千万円

新しく作るのではなく、すでにあるホームページをリニューアルする場合ですが、元のホームページの規模感によって大きく費用が変わります。数百ページ、数千ページとある場合、単純にページを作っていくだけでも費用がかかりますが、新しく作る場合と異なり、すでにあるページが抜け漏れがないかを確認したり、構成を整理したりするのに、新しく制作する時よりも時間がかかることがあります。また、すでに何らかのキーワードで検索順位も上がっていてある程度のアクセス数がある場合、検索順位の下落やアクセス数の減少を極力少なくするためにSEOを引き継ぎながらの調整が必要です。

よく、「もともとあるホームページをリニューアルする方が、新しく作るよりも簡単でしょ」と聞かれることがあるのですが、実は新しく作るのよりも難しいケースの方が多く、費用もその分上がりやすいです。

リニューアルについてまとめた記事がありますので詳しいはこちらをご覧ください。

② ECサイト・ネットショッピング

制作費用相場:数十万~数百万

ECサイトの場合、通常のホームページと異なり、システムを入れる必要があります。そのため、通常よりも工数がかかるため、費用が上がる傾向があります。また、ユーザーの使い勝手の売上への影響度が通常のホームページよりも高い傾向にあるため、売上を上げるためにはノウハウを持っている制作会社にお願いする方が良いため、その分費用が上がる傾向があります。

③ ランディングページ

制作費用相場:30万円~100万円

ランディングページとは、主に広告からのリンク先に設定される、広告の費用対効果を上げることを目的に作られたページになります。1ページで縦に長いページになることが多いです。単純なランディングページの場合は安く作ることもできますが、売上に直結するページであり、広告コストをかけているケースが多いため、質の高いランディングページを作るためには企画立案、コンテンツ立案、クリエイティブなどに高いレベルが求められます。そのため、ノウハウのある制作会社に時間をかけて作ってもらう必要があり、その分費用は高くなります。

④ オウンドメディア

制作費用相場:数百万円~数千万円

オウンドメディアとは、広義の意味としては自社で所有している媒体を指し、自社ホームページはもちろん、Webだけに留まらず、紙の会社概要や名刺、看板、店舗なども含みます。
狭義の意味としては、「自社で情報を発信し、ユーザーとの関係値を作っていく、自社が保有している媒体」というような意味合いになります。
オウンドメディアの場合、通常のホームページよりも、ユーザーとどうコミュニケーションを取っていくかの戦略立案と、作って終わりではなく運用していく必要があり、運用計画の立案と実施するための初期設定の部分で時間がかかるため、制作費用が高くなる傾向にあります。

⑤ ポータルサイト

制作費用相場:数百万円~数億円

ポータルサイトとは入り口になるサイトのことですが、イメージとしてはスーモやホームズのような不動産ポータルサイトや、ホットペッパービューティーのような美容系ポータルサイトを指すことが多いです。
ポータルサイトの場合、通常のホームページよりもとにかく情報量を多くすることが多いため、情報をどのように集め、どのように構築していくのかの戦略立案が必要になったり、また、運営していくための管理システムはもちろん、業界によってはエンドユーザー用の管理画面や、登録業者向けの管理画面などのシステム構築費用がかなりかかったりするケースが多いです。また、制作する機会自体が少ないため、対応できる制作会社も限られ、その分、対応できるところはノウハウがあるため、見積金額は上がる傾向にあります。

⑥ 採用サイト

制作費用相場:20万円~100万円

人材採用の場合、以前は求人サイトに掲載をしたり、紹介会社を使ったりすることが主流でしたが、様々な情報発信手段が出てきて、求職者側も情報収集に慣れてきたため、現在では自社の採用サイトを持つケースも多くなってきています。採用サイトを充実させると、面接前に自社のことをより知ってもらえるため、面接の際の説明の手間が省けたり、ミスマッチを抑えたりすることができます。また、会社を成長させるための人材を採用する際には、自社の魅力をしっかりと伝える必要があります。そのため、しっかりとした採用サイトを作る場合には、代表や先輩社員のインタビュー記事の作成や、写真撮影などが必要になります。その辺りをプロに頼む場合は取材やライティング費用がかかるため、その分見積も上がります。

7.制作会社を選ぶ際に、ホームページ作成費用以外での判断基準

ホームページ制作会社を選ぶ際に、見積金額だけで判断をするとトラブルになるケースがあります。というのも、ホームページ制作は何か決まったモノがあるわけではなく、人対人のやり取りを数ヶ月(場合によっては半年以上)行ってようやく完成するものです。そのため、たとえ見積金額が安かったとしても、うまくやりとりができない場合には、期待したホームページができあがらないばかりか、余分なストレスを抱え、無駄に時間を浪費してしまうことになります。

ここではホームページ作成費用以外での制作会社を選ぶ際の判断基準をまとめます。

① 担当者の人柄

ホームページの制作は実は人対人のやり取りが非常に多い、泥臭い作業の部分もかなり多いです。ある程度しっかりとしたホームページを作る場合、2~3ヶ月ほど、もしかしたらどんな取引先よりもやり取りが発生するかもしれません。そのため、担当者の人柄は非常に重要になります。人と人なので、合う合わないは確実にあります。発注前に全てを見極めることは難しいですが、発注前のやり取りで違和感を感じる場合には、一度発注を検討した方がその後のトラブル防止になると思います。

② 対応エリア・所在地

よく、「何かあった時にすぐに来てもらえるように近くの制作会社がいい」とご要望をいただくこともありますが、何かあった時にはすぐに来てもらうよりも、作業を進めてもらった方がトラブル解決が進みます。また、現在はskypeなど、Web上で打ち合わせができるツールも発達していますし、基本的には制作会社さんが訪問に来てくれて打ち合わせをするケースがほとんどですので、距離はそこまで気にする必要は無いと思います。 ただし、小規模な制作会社を選ぶ際に注意をしたいのは、その制作会社がちゃんとした制作会社なのかどうか、です。ホームページ上ですとちゃんとしてそうですが、実際に行ってみたら自宅でやっているだけだった、というようなケースもあります。そのため、何かあった際に会社に伺うことができる距離感くらいである方が良いかもしれません。
個人的には、発注前に一度事務所を見させてもらうなどできるとちゃんと対応してくれる会社なのかがわかり安心できると思います。

③ 報連相がちゃんとできているか

社会人としての基本ですが、その基本ができていないケースがあります。その場合、「ちゃんと社員教育ができていない会社」か「仕事が立て込み過ぎて報連相がちゃんとできていない会社」かのどちらかです。いずれにしても発注先としてはふさわしくないため、報連相がちゃんとできる発注先に決めるようにしましょう。

④ Web業界に関する知識

Web集客の中でホームページの役割は非常に重要ですが、全てではもちろんありません。業界や、その中での自社の立ち位置によっては、ホームページよりも重要な要素は多々あります。今ですと、twitterやインスタグラムなどのSNSの活用や、動画の活用などでしょうか。ホームページ以外のWebの知識がある程度無いと、ホームページ自体を効果的に活用できないことも多々あります。そのため、どの程度、Web業界のトレンドを抑えているかもチェックをしたい部分です。

⑤ Web以外の部分に関する知識

④と共通しますが、集客においてはWebが全てではもちろんありません。業種や地域によってはチラシや看板など、Web以外の手段が有効なこともあります。Web以外の集客手段の知識まで抑えている必要はありませんが、Web偏重な営業だった場合には注意が必要です。受注をしたいがために、Web以外の集客手法については否定をしているケースがあります。Web以外の部分についてもフラットに意見をくれる営業マンだと信頼できると思います。

⑥ 自社の業界に関する知識・制作実績

必須ではありませんが、あると良いのが、自社の業界に関する知識や制作実績などです。特に法律系や医療系などはホームページ作成においても特殊なケースが多いため、過去に同業界のホームページを作成したことがあったり、予備知識があったりすると、制作の時にやり取りがスムーズになり、見積金額に反映されないところでやり取りのコストを抑えることができます。

8.適切なホームページ作成費用とは

ここまでまとめた通り、ホームページ作成費用の相場はなく、制作会社によって見積金額は様々で、かつ、見積金額だけでない部分でも判断基準が多々あります。
そのため、「適切なホームページ作成費用」というのは一概には言えません。

個人的には「適切なホームページ作成費用」とは「自分が納得できる見積かどうか」だと考えています。

安くても担当者の人柄が気に入らずやり取りがうまくいかなければそれは適切なホームページ作成費用では無いですし、逆に高くてもやり取りがスムーズで人的コストが抑えられ、効果が高いホームページが作れればそれは適切なホームページ作成費用と言えると思います。

この辺りで納得できる見積を取るためには「複数の制作会社から見積を取り、疑問点を解消する」ことが重要です。

9.ホームページ作成費用を抑えるコツ

とはいえ、少しでもホームページ作成費用を抑えたい、という方のために、ホームページ作成費用を抑えるためのコツをまとめました。

① 必要なこと、やらないことを決める

ホームページを作成しようとした時、つい、思いついたことを何でもかんでもやろうとしてしまいがちです。

「動きがあるホームページにしたいからFlashを使おう」
「タブレットで見る人もいるかもしれないからタブレットで見た時にも最適化できるようにしよう」
「ガラケーで見る人もいるかもしれないからガラケーでも見れるようにしよう」
「インバウンドもターゲットにしたいから英語、中国語、韓国語のホームページも作ろう」

しかし、やることが増えれば増えるほど、制作にかかる時間は増え、結果、費用も増えていきます。

「せっかくお金をかけてホームページを作るのだから自分が納得いくものを完璧に作りたい!」という気持ちはわかるのですが、そこをグッと堪えて、「費用対効果を考えた際に本当にそれは必要なのか」を検討し、不要なものはやらないという決断をしましょう。

やらないことを決めればその分費用を抑えることができます。

② 制作会社の本業ではないことは別の外注先を探す

例えばよくあるのが「翻訳」です。「日本語のホームページと一緒に英訳のホームページも作りたいので英訳もお願いできる制作会社を紹介して欲しい」とご要望をいただくことがよくあります。
しかし、翻訳者を社内に抱えているホームページ制作会社はほとんどなく、基本的には外注となります。
その際に、「翻訳会社への指示出し」「進行管理」「ミスが無いかのチェック」などの作業が発生し、その分の費用が、翻訳会社への外注費とは別にかかります。

翻訳以外にも、「紙のパンフレット」「看板」「名刺」「ロゴ」「カメラマンによる写真撮影」なども同様に外注を使うケースが多く、制作会社に任せると高くつくケースがあります。
(もちろん、中には社内で対応可能な制作会社も一部いると思います)
そのため、「各外注先とのやりとりがめんどくさいので費用が別途費用がかかってもいい」のであれば制作会社にまとめて依頼しても問題無いですが、費用をなるべく抑えたいのであれば、制作会社の本業ではないことはご自身で外注先を探すことを検討しましょう。

③ 事前の打ち合わせをしっかりして不明確な部分を無くす

ホームページ制作会社が見積を作るときに避けたいことが、「実際に制作に入ったら想定よりも時間がかかってしまい赤字になってしまうこと」です。
そのため、不明確な部分に関しては「時間が多くかかる可能性を考慮して多めに見積もっておく」という形になり、結果、見積金額が上がってしまいます。
これを防ぐためには「事前に打ち合わせをしっかりやって不明確な部分を極力無くすこと」です。

例えば

「カッコいいデザインにしたい」ではなくて「このホームページのこういうところのデザインが好みなのでこのホームページのようにして欲しい」という形で参考サイトを挙げたり、「ページ数はまだわからない」ではなくて「このサイトマップで考えています」という形で作りたいページを予め決めておいたりすると、不明確な部分が減り、見積金額を抑えることができます。

よく、「上司に見積を取るように言われたけど会って打ち合わせをするのはめんどくさいので概算でいいので見積をください」とご要望をいただくことがあるのですが、内容を打ち合わせせずに見積を出すことほどリスクのあることはありません。
「あくまで概算です。正式な見積金額は変動する可能性があります。」と見積を提示しても、一度金額を出すとその金額が意識されてしまい、ほとんどの場合、トラブルに発展します。
そのため、制作会社は最も時間がかかることを想定して見積を作成するため、概算での見積金額は高くなってしまいます。
そうすると、そのプロジェクト自体が無くなってしまったり、本来なら費用を抑えて作成できる質の高い制作会社を検討から外してしまったり、大きな機会損失を生んでしまいます(個人的には、良い制作会社ほどリスクを考えて概算見積を高くする、あるいは概算見積自体を避ける傾向があるように思います)。

費用を抑えるためだけでなく、質の高い制作会社を見つけるためにも、事前の打ち合わせはしっかりやるようにしましょう。

④ 聞き分けをよくして、無理な依頼はしない

「不明確な部分があると見積金額が高くなる傾向にある」のと同様に、「無理難題を言ってきそうな場合は想定よりも時間がかかるかもしれないので高めの見積にしておく」というケースもあります。「この項目は削るので見積を安くして欲しい」などの正当な要求であれば問題無いのですが、「ここもついでにやっちゃってよ」という形で無理に値引きを要求したり、「見積に1週間ほどお時間いただいてます」と言われているのに「なんでそんなにかかるんだ!今日中に出してくれ!」など無理なスケジュールを要求したりすると、「制作に入った時にも無理難題を言われそう」と判断され、余分に見積が高くなってしまうケースがあります。

制作会社に対して誠意を持って対応すれば問題無いので、無理な要望はしないようにしましょう。

10. ホームページの保守費用

ホームページは作った後にも、「ドメイン費用」「サーバ費用」の2つが必ずかかります。これはどの制作会社で作ったとしても必ずかかる費用になります。

ドメインとは、ホームページのURL、例えば、https://www.abcdefg.com というホームページであれば、「abcdefg」の部分になります。このドメインの利用料が年間で数百円~数千円かかります(ドメインの種類によって費用が変わります)。

サーバとは、ホームページのデータをインターネット上に置いておく箱のようなもので、月に数百円から数万円まで、種類によって金額が大きく変わります。
金額の幅が大きい理由は 機能の違いによります。

実生活で部屋を借りる場合を考えていただくと、「風呂無し、洗濯機置き場無し、築30年の共同住宅のワンルーム」であれば月に数万円ですが、「8LDKの最新の設備が揃った一軒家」であれば月に数十万になります。それと同様に、サーバにも機能が優れたサーバと最低限のサーバとかがあり、それによって費用が大きく変わります。

ホームページ制作会社の中には、ホームページ作成後の保守契約を用意している会社が多いです。

保守契約は、主に、

  • ① ドメインの管理代行
  • ② サーバの管理代行
  • ③ サイト修正
  • ④ 検索上位表示対策
  • ⑤ アクセスデータ分析・改善提案

などのメニューがあり、制作会社の用意するプランによって内容も変わり、金額も数千円~数万円と幅広くございます。

費用感としては、

①②のみ:数千円
①②③のみ:数千円~1万円前後
①②③④:数万円
①②③④⑤すべて:10万円~
といったイメージです。

保守契約を結ばないことは可能ではありますが、その場合、

  • ドメインの有効期限を管理する(期限切れになった場合ホームページが見れなくなり、最悪の場合、二度と同じドメインは使えなくなります)
  • サーバの有効期限を管理する(期限切れになった場合ホームページが見れなくなります)
  • サーバトラブルが起こった際にサーバ会社に自分で連絡し対応する
  • 最近多くなっているサイバー攻撃に自分で対応する
  • WordPressのバージョンアップデートを自分で対応する
  • WordPressのバージョンアップにより使用できなくなったプラグインの再設定を自分で対応する

などにご自身で対応する必要があります。知識と技術があればご自身で対応は可能ですが、そうでない場合、ご自身で対応するには膨大な時間がかかります。そういった点を踏まえると、制作会社と保守契約を結び、サポートをしていただいた方が時間の短縮に繋がり、結果的にコストを抑えることができます。

各制作会社によってサポート内容と金額が異なりますので、自社に必要な内容を吟味して検討しましょう。

11. ホームページの費用の支払い方

ホームページの費用ですが、特に制作費用については支払い方法がいくつかあります。
ここではホームページに関する費用の支払い方をまとめました。

●初期費用

① 現金一括

制作費用を制作着手前に現金一括で支払う形です。制作前に一括で支払ってもらうことはあまりないですが、格安制作会社の場合、制作中にクライアントと連絡がつかなくなってしまって費用回収ができないことを避けるために一括で事前に支払ってもらうことがあります。

② 現金分割

現金で分割で支払う形です。一般的には制作着手前に半額、制作完了後の半額、という二分割や、制作着手前に1/3、制作後納品前に1/3、制作完了後に1/3という三分割が多いかと思います。制作会社と発注者、双方にフェアな支払う方法であると思います。

③ クレジット分割

クレジット会社と提携し、制作費用を分割で支払えるようにしている制作会社も一部ございます。分割は36ヶ月払いや60ヶ月払いなどが一般的かと思います。ホームページは一度制作したらしばらく使うものではあるため、例えば開業直後で資金をなるべく手元に残しておきたい方などは、手数料分高くなったとしても分割で支払って、その分手元の資金を潤沢にしておいた方が良いケースもあります。対応している制作会社はあまり多くはないため、検討したい場合には予め確認をしておいた方が良いです。

●保守費用

① 銀行振込

毎月請求書を発行してもらい、銀行振込でお支払いする方式です。毎月支払い処理をする手間と、取り決めによっては振込手数料を負担する必要があります。

② 口座引落

毎月自動的に銀行口座から引き落とされる方式です。支払い処理をする必要が無いので手間がかからないのと、振込手数料の負担も不要になります。保守費用が月々数千円程度の場合は振込手数料も馬鹿にならないので口座引落の方がうれしいですね。
ただし、口座引落の場合、注意しないと、不要なサービスを毎月支払い続ける、というようなことが起こりやすいです(銀行振込の場合、毎月処理をするため見直しのきっかけになることが多いですよね)。最低限の保守費用だけであればそれほど問題無いですが、例えば簡易的なSEO対策なども込みで費用を支払っている場合、定期的にそのサービスを継続する必要があるのかどうかを見直す機会を作りましょう。

12. まとめ

だいぶ長くなってしまいましたが、ホームページの作成はそう頻繁に行うわけではなく、数年に1回、長いと10年くらい使う会社様もございます。そのため、基本的にはあまり安く抑えることばかりに意識を向けず、目的に合わせて適切な費用をかけることが重要です。
ホームページの作成費用をケチったために、数年間、インターネット経由の売上が減少してしまったら本末転倒です。適切な制作会社に適切な費用をお支払いしてホームページ制作を進めていきましょう。