【2021年最新】ECサイトをASPで構築するべき理由、おすすめサービス、選び方の完全版
近年、ECモールなどに頼らずに自社でECサイトを構築・運用する例も多くなってきています。自社ECサイトの場合は、販売時の手数料やカスタマイズ性の高さなどがメリットとなりますが、その分構築・運用の手間は非常にかかるものです。そこで、手軽に自社ECサイトを構築・運用するための手段として注目されているものがASP(アプリケーションサービスプロバイダ)であり、プログラミングなどの高度な専門知識がなくとも簡単にECサイトを構築・運用できます。
しかし、ASPには非常に多くの種類があり、具体的な選び方やおすすめのサービスを知りたいというお客様も多いのではないでしょうか。そのため、この記事では ECサイトを構築するためのASPについて、基礎知識からおすすめのサービス、選び方や構築・運用時の注意点を解説します。
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記事監修者の紹介
真中 淳一
墓石、屋根、外構、防水工事の一括見積メディア運営を6年間経験致しましたので、お客様対応からポータルサイト一からの立ち上げの経験は豊富にあります。また、その他にもオリジナルCMS開発、予約システム、プラットフォームのディレクターも5年経験を積んでいるので、幅広いシステム開発の要件の知識やノウハウもあります。これからホームページを作成されるお客様のお力になれれば幸いです。
1. ECサイトを構築する複数の手段
はじめに、ECサイトを構築する手段は複数あることをご存知でしょうか。そのなかの一つがASPですが、それぞれにメリット・デメリットがありますので、お客様の環境に合わせて選択することが重要です。
方式 | ECサイト規模 | 公開までの期間 | メリット | デメリット |
ASP | 小規模 | 1ヶ月以内 | 簡単にECサイトが作成 | カスタマイズ性が低い |
できる | ||||
オープンソース | 小~中規模 | 3ヶ月以内 | コストを抑えてカスタマイズしたECサイトが作れる | 技術力がないとECサイト作成が難しい、システムが古くなる |
パッケージ | 中規模 | 3ヶ月~半年以内 | サポートありのカスタマイズしたECサイトが作れる | システムが古くなる |
クラウドEC | 中規模 | 3ヶ月以内 | 自社サーバーが不要で、最新のシステムでECサイトが作れる | システム内部がブラックボックス化されている |
フルスクラッチ | 大規模 | 半年~1年以内 | どんな要件でも実現可能 | 多大なコストと期間が必要、システムが古くなる |
ASPは比較的安価でスピーディーにECサイトが構築できる手段であり、まずはECサイトを構築したいというお客様におすすめの方法となります。
それぞれの方式についてもっと詳しく知りたい、具体的な費用感が知りたい、というお客様は「ECサイトの構築費用を徹底比較!料金相場や内訳は?」の記事で詳しく解説していますので、こちらをご参照ください。
2. ECサイトの構築はASPがおすすめの理由・メリット
ここからは、ASPについてもっと詳しく見ていきましょう。ECサイトを構築する際にASPがおすすめの理由としては、主に次に挙げる4つのメリットがあります。
2-1. 専門的な知識が不要
ASPでは専門的な知識がないユーザーでも簡単にECサイトが構築できるようにシステムが用意されています。そのため、プログラミングをはじめとするICT関連の専門的な知識がなくとも、ECサイトを構築することが可能です。サービスごとに管理画面は異なりますが、必要な機能をドラッグ&ドロップするだけでECサイトを構築することもでき、直感的に構築できる点は大きなメリットの一つとなります。
2-2. 短期間で構築できる
ASP以外の方法でECサイトを構築する場合、サーバーの用意やシステムの開発などで非常に時間がかかります。最低でも3ヶ月は必要となりますが、ASPの場合は最短1日から構築が可能です。ECサイトを構築するための機能が事前に用意されており、ユーザーはその機能を組み合わせて、デザインもテンプレートから選択するだけであるため、短期間で構築が可能なのです。
2-3. 初期導入コストをおさえられる
先にお話ししたとおり、ASP以外の方法ではサーバーなどの導入費用が必要となりますが、ASPではサーバーを用意する必要がなく、必要な機能も搭載されているため開発費もかかりません。利用料金として月額のシステム利用料がかかる場合がほとんどですが、初期導入コストはほかの方法に比べて格段に安い点は大きなメリットの一つです。サービスによっては初期導入コスト0円から開始できます。
2-4. 運用・保守が不要
システムを継続的に稼働させ続けるためには、運用・保守は欠かせない要素の一つです。非常に手間もかかる上に、専門的な知識も求められ、運用コストも無視できません。ASP以外の方法の場合は、ECサイト自体の運用・保守だけでなく、サーバーやWebサイトを構成するソフトウェアの運用・保守も必要です。しかし、ASPはサーバーやソフトウェアの運用・保守をお客様の代わりに実施するため、お客様はECサイトの運営にだけ集中することができます。
3. ECサイトのASPを利用する際のデメリット
ASPには多くのメリットが存在しますが、もちろんデメリットも存在します。実際に利用する上では、デメリットも把握した上で利用しなければECサイトの構築・運営に失敗することも考えられるため、デメリットについても一つずつ見ていきましょう。
3-1. デザインの選択肢が少ない
ASPは誰でも簡単にECサイトが作成できるように、必要な機能などが事前に用意されています。くわえて、同じようにデザインもあらかじめいくつか用意されているものです。オープンソースやフルスクラッチなどの方法では、一から構築できるためデザインも自由に作成できますが、ASPの場合は事前に用意されたデザインしか利用できないため、選択肢が多くない点がデメリットとなります。
3-2. カスタマイズが難しい
事前に機能やデザインが用意されており、多少のカスタマイズは行なえますが、基本的にカスタマイズはできないと考えてよいでしょう。標準的な機能だけを利用する場合は問題ありませんが、たとえば、独特な配送料の設定や割引パターンなどを適用したい場合には、カスタマイズが難しいことを覚えておかなければなりません。
4. ECサイトの有料ASPと無料ASPの違い
ここまでASPについて簡単に紹介しましたが、ASPには有料ASPと無料ASPが存在します。ASPのなかには必要に応じて無料版から有料版にグレードアップすることが可能なものもあり、ここではそれらの違いについて見ていきましょう。
4-1. 利用できるデザイン・カスタマイズ性
有料ASPと無料ASPでは、利用できるデザインテンプレートの数やカスタマイズ性に違いがあります。もちろん、有料ASPのほうが利用できるデザインテンプレート数は多い傾向にあり、多少のカスタマイズも可能です。無料ASPの場合は、デザインテンプレートが限られているため、誰が作っても同じようなECサイトになりがちであり、企業としての特色をECサイトにつけたい場合には有料ASPを選択したほうが良いでしょう。
4-2. 機能制限の有無
利用できる機能についても、無料ASPのほうは制限されている場合が多いもの。たとえば、ECサイトで表示できる商品数に制限があったり、アクセス解析や独自ドメインが利用できなかったりと制限されているのです。そのほかにも、無料ASPの場合は在庫を一括エクスポートする機能なども利用できないこともあり、運営する上で不便な場合も多くなります。
ごく小規模なECサイトの場合は無料ASPでも問題ありませんが、小規模~中規模程度のECサイトの場合は有料ASPを選択することをおすすめします。
5. ECサイトを構築するおすすめのASPサービス8選
ここからは実際におすすめのASPサービスを8つ紹介します。それぞれのASPに特色がありますので、お客様の環境にあわせて最適なASPサービスを見つけてみてはいかがでしょうか。
5-1. BASE
BASEはこちらテレビCMでも目にする機会の多いBASEは、個人・企業を問わず誰でも簡単にECサイトが作れるサービスとして非常に人気が高いサービスです。初期費用・月額費用が無料である点が最大のメリットであり、小規模なECサイトを作成したいお客様におすすめのサービスとなっています。
コスト | 初期導入・月額費用なし 決済手数料:3.6%+40円/注文 振込手数料:250円 事務手数料:2万円未満の場合500円 |
決済の種類 | クレジットカード コンビニ(Pay-easy) 銀行振込 キャリア決済 PayPal決済 後払い決済 ※上記を総称して「BASEかんたん決済」として提供 |
導入社数 | 70万ショップ以上 |
サポート体制 | メールサポート チャットサポート※現在休止中 |
管理画面の使いやすさ | ◎ |
5-2. STORES
STORESもBASEと同じく手軽にECサイトを作れるサービスとして人気が高いサービスです。初期導入・月額費用が無料のフリープランや、本格的にECサイトを構築・運営したい方向けのスタンダードプランなど、お客様の状況に合わせてプランが選択できます。スタンダードプランの場合は決済手数料が3.6%と安くなるため、ECサイトの規模が大きくなってきたらプランを変更すると良いでしょう。
コスト | 【フリープラン】 初期導入・月額費用なし 決済手数料:5% 【スタンダードプラン】 初期導入費用なし、月額費用1,980円 決済手数料:3.6% |
決済の種類 | クレジットカード コンビニ決済 翌月後払い※ PayPal※ 銀行振込※ キャリア決済※ 楽天ペイ※ 代金引換※ Amazon Pay※ ※物販以外の販売アイテムでは利用できない場合あり |
導入社数 | 70万店舗以上 |
サポート体制 | メールサポート |
管理画面の使いやすさ | ◎ |
5-3. カラーミーショップ
カラーミーショップは比較的ローコストでECサイトを構築可能であり、この価格帯で電話サポートが利用できる点は最大のメリットと言えます。ローコストなASPではメールサポートのみの場合が多いものですが、カラーミーショップは国内最大級のネットショップ開業サービスとして、ローコストながらサポートが充実している点が特徴です。
コスト | 【エコノミー】 月額費用:834円~ 【レギュラー】 月額費用:3,000円 【ラージ】 月額費用:7,223円 【共通】 初期導入費用:3,000円 決済手数料:決済手段ごとに異なる |
決済の種類 | クレジットカード:4.0%~ 後払い:4.0%~ コンビニ払い:130円~ 代引き決済:280円~ AmazonPay:月額2,000円 楽天ペイオンライン決済:月額2,000円 |
導入社数 | 4万店舗 |
サポート体制 | メールサポート 電話サポート(問い合わせ後) サポートコミュニティ |
管理画面の使いやすさ | ○ |
5-4. MakeShop
MakeShopはカラーミーショップと同じGMOグループによって運営されています。コストはここまでに紹介したASPと比較すると高めですが、その分多彩な機能を有している点が特徴です。ほかのASPに搭載されている機能のほとんどを網羅しており、651もの機能が利用可能です。また、サポート体制も電話サポートが利用でき、プレミアムショッププランでは専任アドバイザーによるサポートも受けられます。
コスト | 【MakeShopエンタープライズ】 初期導入費用:10万円~ 月額費用:5万円~ 【プレミアムショッププラン】 初期導入費用:1万円 月額費用:1万円(長期契約で最大7,000円) 【共通】 決済手数料:3.6% |
決済の種類 | クレジットカード決済 コンビニ決済 Amazon Pay LINE Pay 楽天ペイ Paidy翌月支払い 代金引換 銀行振込・郵便振込 後払い決済 キャリア決済 PayPal決済 楽天銀行・ジャパンネット銀行決済 BtoBオンライン決済(Paid) ショッピングクレジット リクルートかんたん支払い決済 |
導入社数 | 2万2,000店舗 |
サポート体制 | メールサポート 電話サポート |
管理画面の使いやすさ | ○ |
5-5. futureshop
futureshopは17年ものサービス運用実績があり、国内でも信頼できるASPの一つです。ECサイトのブランディングや顧客のファン化を促すためのキャンペーン機能が豊富であり、デザインのカスタマイズ性も高い部分が特徴となります。futureshopはアパレル・コスメに強いASPであり、これらのジャンルのECサイトを構築する際には是非検討したいASPです。
コスト | 【Standardプラン】 初期導入費用:2万2,000円~5万2,000円 月額費用:2万2,000円~5万2,000円 ※詳細はこちら 【Goldプラン】 初期導入費用:5万2,000円 月額費用:8万1,000円 【共通】 決済手数料:決済手段ごとに異なる |
決済の種類 | クレジットカード決済:月額1,500円+3.2~3.5% Amazon Pay:月額3,000円 楽天ペイ:月額3,000円 PayPay:3.5% d払い※:月額1,000円+6.0% コンビニ決済:要見積もり NP後払い 銀行振込・郵便振込 代金引換 店頭払い ※d払いは2020年11月中旬以降に対応予定 |
導入社数 | 2,700店舗 |
サポート体制 | メールサポート 電話サポート |
管理画面の使いやすさ | ◎ |
5-6. Shopify
Shopifyは海外での実績No.1のASPであり、ローコストながら多彩な機能が利用できる点が特徴です。デザインが豊富であり、SNS連携による集客や越境ECなどが行えるため、BASEやSTORESを選択肢に入れる場合には、Shopifyも同時に検討してみてはいかがでしょうか。
なお、Shopifyについてもっと詳しく知りたいお客様向けに別途記事を用意していますので、こちらもご参照ください。
「Shopify(ショッピファイ)とは?初心者目線で徹底解説!」
コスト | 【ベーシック】 月額費用:29ドル 取引手数料:Shopifyペイメントを利用しない場合2% 決済手数料:3.4~4.15% 【スタンダード】 月額費用:79ドル 取引手数料:Shopifyペイメントを利用しない場合1% 決済手数料:3.3~4.1% 【プレミアム】 月額費用:299ドル 取引手数料:Shopifyペイメントを利用しない場合0.5% 決済手数料:3.25~4.05% 【共通】 初期導入費用なし |
決済の種類 | クレジットカード決済 PayPal決済 Amazon Pay Apple Pay Google Pay キャリア決済 SBペイメントサービス 暗号通貨決済 など ※詳細はこちら |
導入社数 | 世界175か国、100万ビジネス |
サポート体制 | メールサポート コミュニティ |
管理画面の使いやすさ | ○ |
5-7. サブスクストア
サブスクストアは、名前の通りサブスクリプション(定期購入)に特化したASPです。単品通販・定期通販カートシステムでシェア1位のASPであり、ECサイトの構築・運営だけでなく顧客分析や広告分析、自動配信メールなどの機能が揃えられています。また、サポートもメールと電話の両方が利用できるため、しっかりとしたサポートを受けられます。
コスト | 【スタンダード】 初期導入費用:6万9,800円 月額費用:4万9,800円 【プレミアム】 初期導入費用:9万9,800円 月額費用:7万9,800円 【エキスパートプラン】 要問合せ |
決済の種類 | クレジットカード決済 コンビニ・銀行決済(Paidy) 楽天ペイ GMO-EP後払い Amazon Pay |
導入社数 | 1,400社以上 |
サポート体制 | メールサポート 電話サポート |
管理画面の使いやすさ | ○ |
5-8. 侍カート
侍カートもサブスクストアと同じくサブスクに特化したASPです。他のASPと比較するとコストは高めですが、システムのカスタマイズに対応しており、独自機能の追加が可能である点が特徴のサービスとなります。ネット通販で欠かせないフォーム一体型LPの実装が可能であり、マーケティングツールも利用できるため定期購入する顧客に対するアプローチを強化するための機能も豊富に取り揃えられています。
コスト | 【ASPプラン】 初期導入費用:10万円 月額費用:7万円 【カスタマイズプラン】 初期導入費用:15万円~ 月額費用:12万円~ 【フルスクラッチプラン】 初期導入費用:100万円~ 月額費用:30万円~ |
決済の種類 | クレジットカード決済 銀行振込 代金引換 コンビニ決済 NP後払い スコア@払い 後払い.com |
導入社数 | 400社以上 |
サポート体制 | メールサポート 電話サポート |
管理画面の使いやすさ | ◎ |
6. ECサイトのASPを選ぶ際のポイント
おすすめのASPを紹介しましたが、実際にASPを選ぶ際にはどのような点に注目して選択するとよいのでしょうか。ASPを選択する際のポイントとしては次の5つに注目することをおすすめします。
6-1. 導入・運用時のコスト
初期導入コストや月額費用などの運用時のコストはASPによって大きく異なります。初期・月額のコストが無料のASPも存在しており、ASPを選択する際にはできるだけコストのかからないサービスを選択したいと思うのではないでしょうか。しかし、運用時のコストは月額のシステム利用料だけではありません。商品が売れた際の販売手数料や、クレジットカード決済などが行われた際の決済手数料など、システム利用料以外にもコストがかかります。
これらのコストもASPごとに異なるため、導入時のコストだけでなく、運用時のコストも考慮した上でサービスを選択しましょう。
6-2. 決済の種類
ASPによって対応できる決済の種類は異なります。今回紹介したおすすめASPではほとんどの決済に対応しているものばかりでしたが、ASPによってはコンビニ払いに対応していないなどの場合も考えられるため、事前に確認しておかなければならない点です。
商品を購入する顧客にとって、複数の決済方法から選べたほうが利便性はよいため、ECサイトを継続利用してもらうためにも決済の種類はASPとの契約前にしっかりと確認しておきましょう。
6-3. 導入社数
ASPによって表現方法は異なりますが、どれだけのユーザーがそのASPサービスを利用しているかの指標を表します。もちろん、導入社数が多いほうが、たくさんのユーザーから認められたサービスであるため使いやすいサービスになっています。多くのユーザーに利用されることでフィードバックも多くなるため、よりよいサービスになるのです。
くわえて、機能面でも必要とされている機能が用意されていることの現れにもなるでしょう。ASPによってはコミュニティが用意されている場合もあり、その場合はユーザー同士で情報の交換もできるため、導入社数が多いASPを選択することをおすすめします。
6-4. サポート体制
ASPのサポートは主に「メール」「チャット」「電話」「コミュニティ」の4種類です。メールサポートはほぼすべてのASPで用意されていますが、電話サポートの有無はASPによって異なります。メールでの技術的なやり取りは慣れるまで難しく、電話サポートがあったほうがスムーズにECサイトの運営が行えるでしょう。そのため、電話サポートの有無はASPを選択する際のポイントの一つとして確認することがおすすめです。
6-5. 管理画面の使いやすさ
ASPの管理画面から商品の登録・編集を行うため、管理画面はECサイト運営で最も触れる機会の多い場所です。管理画面が使いづらいとECサイトの運営に影響が出てしまうため、特に担当者にとって使いやすい管理画面かどうかは事前に確認しておきましょう。ASPのなかには、無料で使える期間が設定されているものもあるため、本格的に導入する前に一度管理画面をチェックすることが重要です。
7. ECサイトをASPで構築する際の注意点
ECサイトの構築で欠かせないASPですが、実際に構築する際にはいくつか注意しておくべき事項があります。ここでは、ECサイトをASPで構築する際の注意点を紹介しますので、一つずつ見ていきましょう。
7-1. 外部システムとの連携は難しい
原則として、ASPは外部システムとの連携は考慮されていません。自社の物流システムなどとASPを連携したい、などの要望には応えることが難しい点は、注意点として覚えておくべきでしょう。手軽にはじめられるASPも多いものですが、外部システムとの連携を考える必要がある場合には慎重に進めなければなりません。もちろん、ASPのなかには細かいカスタマイズに対応しているサービスもありますがコストも掛かることになるため、このような要望がある際にはフルスクラッチなどの方式も検討するべきです。
7-2. セキュリティはサービスに依存する
ASPはサーバーやネットワークなどのICTインフラや、ECサイトを構成するためのソフトウェアまで一括して提供します。そのため、システムやソフトウェアの脆弱性対策などのセキュリティはASPに依存します。くわえて、ASP上に登録された顧客情報などのセキュリティ対策もASP側に依存するため、セキュリティ対策がしっかりと施されたASPを選ばなければなりません。
導入社数が多いASPはしっかりとセキュリティ対策が施されている場合がほとんどですが、顧客情報などの重要なデータはお客様側でも定期的にバックアップを取るなどの対策が必要です。
7-3. ECの規模・内容とサービスのミスマッチ
ASPはサービスごとに対象とするECサイトの規模や内容が異なります。たとえば、サブスクストアや侍カートであれば、サブスク(定期購入)に特化したサービスであり、BASEやSTORESなどは小規模~中規模程度のECサイトの構築・運営が前提です。ASPのサービス内容とお客様のECの規模・内容にミスマッチが起きてしまうと、ECサイトが重くて利用できない、必要な機能がASPに搭載されていない、などの問題に繋がる可能性が高くなります。
そのため、実際にASPの利用を開始する前にお客様のECサイトの規模・内容をしっかりと把握した上で、適切なASPを選択するようにしましょう。
8. まとめ
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)は、ECサイトを構築する複数の手段のうちの一つです。ASPはデザインの選択肢が少ない、カスタマイズが難しいなどのデメリットも存在しますが、専門的な知識が不要で短期間で構築できるため、多くの企業のECサイトで利用されています。
近年は多くのASPが存在していますが、この記事のなかではASPを選ぶ際のポイントや注意点とあわせて、おすすめのASPを紹介しましたので、ぜひ参考に最適なASPを探してみてはいかがでしょうか。
なお、ASPは専門的な知識が不要とはいえ、はじめてのECサイト運営では不明なことも多く、なかなか思うように進められないというお客様も多いかと思います。その場合は、ASPの選び方からサポートしてくれる制作会社と協力して構築することを検討してもよいでしょう。
制作会社を探される場合は、弊社へお問い合わせいただくことで、一括で優良制作会社を紹介する事が可能です。お客様に最適な制作会社をご提案いたします。
制作会社選びでお悩みのお客様は、どうぞお気軽に弊社へご相談ください。