ソースコードとは?~初心者のための基本解説~
ソースコードとは、プログラミング言語を使って記述された文章、または文章のまとまりのことを指します。 プログラムを正しく動作させるために必要な命令文の集合なので、処理の流れに沿って正しく記載しなければなりません。
ここではソースコードの基礎知識と、読み方・書き方のポイントを紹介します。
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このページの目次
1.ソースコードとは
ソースコードとは、プログラミング言語を使って記述された文章のことを指します。 そのプログラムを動作させるための設計図ともいえるもので、コンピュータはソースコードに書かれた処理手順にしたがって上から下へと順に実行します。
それぞれの処理は「命令」でできており、命令を細分化して記述したものがソースコードとなります。 ただし、上から下へと順に実行する必要のない「例外」的な処理が3パターン含まれており、それらの処理を組み合わせてプログラムを作成していきます。
また、命令の実行結果は「変数」と呼ばれる文字列に格納します。 変数はある一つのデータを格納する箱として用いられますが、箱として定義するためには処理の前段階で宣言をしなければなりません。
ソースコードが膨大になると、同じ処理が至るところで必要になります。 ここで同じ命令を書いていると効率的ではないので、「関数」と呼ばれる方法を用います。
関数は、ある一つの処理を独立させて、どこからでも呼び出して利用できるようにしたものです。 関数を駆使できるようになると、端的ですっきりとしたソースコードができあがります。
ブログラミング言語のなかには「オブジェクト指向」と呼ばれる概念を採用しているものも多く、コードをまとめて部品化し、オブジェクト(物)のように扱える便利な機能が使えます。 「クラス」は、自分で細かくコードを書かずに必要なところだけを追加できる機能で、さらにその中に入っているひとまとまりの処理は「メソッド」と呼ばれます。
2.ソースコードの読み方
ソースコードはさまざまな処理を記述した文章体であり、はじめのうちはどこに何が書かれているかを読みとるのは大変です。 ここでは、ソースコードを効率的に読み取る方法について紹介します。
1.目的を定めながら読む
はじめから細かく読み込んでいくと時間がかかってしまうため、まずは「何を知りたいのか」を決めましょう。 「~の処理はどこで行われているのか?」と疑問点を明らかにしておくと、読まなくてもいい部分に目を通す必要がなくなります。 ソースコードが小規模であれば全体を見渡してから細部を見ていくこともできますが、大規模なプログラムになると手間がかかるため、「クラス」や「メソッド」単位で何をしているか確認してください。
2.どこで何をしているかを押さえる
ソースコードの書き方は人それぞれで異なるので、慣れないうちは処理内容を瞬時に把握するのは大変です。 まずは、どの部分で目的(自分が知りたい項目)を達成しているかをチェックしましょう。
コードをいきなり読むよりも、まず設計書やドキュメント、リファレンスマニュアルを読んで内容を把握したり、外部仕様を理解してからコードの読み取りに臨んだりと、事前に情報を集めておく方法も有効です。
3.ソースコードの書き方のポイント
ソースコードは一人でも手軽に書ける短いものから、多くの人の手が入った膨大なものまでさまざまです。 ここでは、ソースコードの基本的な書き方について紹介していきます。
1.基礎を押さえる
ソースコードには基本的な書き方というものがあります。 いきなり「他者にもわかりやすいようにコードを書く」のはたいへん難易度の高い作業になりますから、基礎をしっかりと押さえたうえで記述を行っていきましょう。
基本的に、コードは実行の順番に書かなければなりません。 もしも実行の順番が前後していたり、変数を定義していない、呼び出しの位置が間違っていたりすると、エラーとして表示され、プログラムは正しく実行されません。
基礎を押さえたあとは、普段から手慣らしのためにたくさんのコードを書いていきましょう。 書いていくなかで、「これは読み取りにくい」「こうすればもっと良くなる」など、学べることが増えていきます。
2.言語によって必要な書き方を学ぶ
プログラミング言語によってはまったく同じ動作でも書き方が異なるため、異なる言語で書かれている場合はそれぞれの言語に関する知識が求められます。
変数の中に入れられるデータは、Javaなら同じ型の変数に同じ型の値しか入れられませんが、JavaScriptやRuby、PHPなどはどんなデータでも入れることができます。 他にも、言語によって宣言や命令の書き方には細かな違いがあります。
プログラミング言語は命令をするための言葉ですから、方言のようにいろいろな言い回しがあるのです。 コードを書くときは、言語によって異なる記述の違いを整理し、違いをしっかりと把握するようにしましょう。
4.まとめ
ソースコードは基本を押さえつつ、自分で書く練習を積んで力をつけていくものです。 書いていくなかで、他者の書いたコードも読めるようになっていきますが、基本的に読む・書くはどちらも同時進行で行う必要があります。
両方のスキルを伸ばしていけば、プログラムの作成や開発がさらにスムーズになり、コーディングスキルがアップしていきます。