ロングテールとは?~初心者のための基本解説~
ロングテールとは、パレートの法則を覆すインターネット販売における戦略・施策のことを指します。
ロングテールのメリットやデメリット、実際の事例をもとに、ロングテールを深掘りしていきます。
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1.ロングテールとは?
ロングテールとは、上位2割を重視するパレートの法則とは逆に、下位に焦点を当てた戦略・施策のことです。
たとえば、商品の売上を考えた場合、「売れ筋の上位の2割に売上の8割が集約する」というのがパレートの法則です。売れ筋の上位2割を重要視して、売れ筋商品を中心に事業を拡大させる、というのがパレートの法則を利用した販売戦略でした。
しかし、ロングテールでは「売れ筋の下位8割」に焦点を当て、数多くのニッチな商品を取り揃えることで、売上を伸ばして事業を拡大させることを目的としています。Amazonの事例が有名ですが、後ほど詳しく紹介します。
ロングテールはインターネット販売の普及とともに、注目されてきました。実店舗とインターネット販売では、「売り場」の考え方が異なります。
実店舗では売り場は有限であり、広く取るほどコストがかかるものですが、インターネット販売では、売り場はほぼ無限であり、実店舗と比べると圧倒的にコストを抑えることができます。
また、実店舗とインターネット販売では、商品の「探しやすさ」が大きく異なります。
インターネット販売では簡単に「検索」ができ、「あなたへのおすすめ」が表示されるため、ニッチな商品を顧客が見つけやすいという特徴があります。
Webサイトに集客するためのキーワードにも、ロングテールの考え方は応用できます。
そのため、Webマーケティングにおけるロングテールとは、ニッチな市場を攻めるためのSEO施策と言えます。
2.ロングテールのメリットとデメリット
ロングテールにはメリットとデメリットがあります。ロングテールの考え方を応用するには、メリットとデメリットについて理解しておかなければなりません。それぞれの具体的内容についてご紹介します。
1.ロングテールの2つのメリット
ロングテールはインターネット販売との相性がよく、その観点からメリットが2つ挙げられます。
・ニッチな市場を攻めることができる
実店舗と比べて売り場面積を広く取ることができるインターネット販売では、売れ筋の商品だけでなく、多くのニッチな商品も同時に販売することが可能です。ニッチな商品も取り扱うことで、顧客の母数を増やすことにつながり、ニッチな市場を攻めることができます。
・収益が安定する
パレートの法則に従い、売上の上位2割に依存しすぎると、なんらかの影響で1商品が売れなくなった場合に収益が減ることが予想されます。売上の上位2割に依存せず、多くの商品で売上を分散させることができれば、収益の安定化が図れますね。
2.ロングテールの2つのデメリット
インターネット販売との相性が良いといっても、デメリットもあります。実際にロングテールを取り入れるかどうかは、デメリットも考慮した上で考えましょう。
・短期的な売上が少ない
ロングテールの施策は、中長期の戦略で効果を発揮します。ロングテールの対象となる商品は、ニッチな商品であるため、すぐに売れるとは限りません。
短期的な観点では、売上に直結するようなことはあまりないと言えるでしょう。
・運用と改善が必要(PDCAサイクル)
ロングテールの施策では、とにかく多くのニッチな商品も同時に販売すればよいのかというと、そうとは限りません。中長期の戦略を立てて、絶えず運用と改善が必要となります。
Plan-Do-Check-ActのPDCAサイクルに基づき、計画して実行、実行結果を確認して修正、というサイクルを回し続けなければなりません。
また、効果が実際に現れるまでにかかる費用(サイトの運営費など)も考慮する必要があります。
3.具体的なロングテール施策の方法
ロングテール施策を取り入れる場合、具体的にどのように対応すればよいのでしょうか。ここでは、顧客を集客するためのロングテールSEOに関する施策について簡単に紹介します。施策の実行後は、チェックと修正の運用を忘れずに行いましょう。
【施策1】施策の計画を立てる
ロングテールは、短期的ではなく中長期的な計画を立てる必要があります。市場規模が小さいモノでも、継続的に購入される商品を選択しなければなりません。
継続的に購入される商品はどんなものを用意すればよいのか、Webサイトの運営にどのくらいのコストがかかるのか、といったことを考慮して計画を立てます。
【施策2】トップページのキーワードを設定する
ロングテールSEOにおいては、はじめにサイト全体のキーワードを決める必要があります。
ロングテールはニッチな市場を攻めるためのものです。サイト全体のキーワードはメジャーな市場をターゲットにした「ビッグワード」を選択します。
ロングテールキーワードは、ビッグワードを元にメジャーな市場からニッチな市場へと切り込むためのキーワードです。そのため、最初にサイト全体のビッグワードを決める必要があります。
【施策3】カテゴリページのキーワードを設定する
サイト全体のビッグワードを決めたら、カテゴリページ別にミドルワードを選択します。
ミドルワードはビッグワードに関連して、ジャンルを絞るためのワードです。
たとえば、「カメラ」というビッグワードに対して、次のようなミドルワードが考えられます。
- カメラ デジカメ
- カメラ 中古
- カメラ ニコン
- カメラ キヤノン
【施策4】記事ページを作成する
記事ページでは、ミドルワードをもとにさらに細分化したロングテールキーワードを設定します。
注意点として、ロングテールキーワードは一つの記事に一つだけとおぼえてください。
一つの記事に複数のロングテールキーワードを含めると、重複記事と判断される可能性があり、良い結果が得られません。
ロングテールキーワードの例としては、次のようなキーワードが挙げられます。
- カメラ キヤノン レンズ
- カメラ キヤノン 一眼
- カメラ キヤノン 修理
4.ロングテールの成功事例と失敗事例
簡単にですが、ロングテールの成功事例と失敗事例を集めました。実際のロングテールの成功事例と失敗事例を参考にして、あなたがロングテール施策を行うべきかどうかの判断材料としてください。
【成功事例1】Amazon
ロングテールの成功事例として、最も有名なのがAmazonです。
Amazonでは、日用品から食品、誰が買うのかもわからないようなニッチな商品まで幅広く取り扱っています。
Amazonの売上は、一部の売れ筋商品だけでなく、下位のニッチな商品によっても支えられています。
商品を検索するとAmazonのページが表示されることも多いでしょう。メジャーな商品からニッチな商品まで、幅広く取り揃えた結果、Amazonは世界一のECサイトとなりました。
【成功事例2】転職サイト
転職をサポートする転職サイトで、ロングテールを活用した事例です。
この転職サイトでは、技術系の職を探す顧客を増やすことを目的として、ロングテール施策を行っています。
具体的には、技術系の職に関するキーワードを網羅的に用意することで、ニッチな職を求める顧客もターゲットに含めることができました。そのことにより顧客全体の数を増やすことに成功しています。
【失敗事例1】通信講座サイト
多くの通信講座を運営するサイトで、ロングテールキーワードを用いたリスティング広告を実施した結果、失敗した事例です。
通信講座に関するキーワードを網羅的に用意し、ニッチな講座の顧客数を増やすことを目的としています。
しかし、ニッチな講座にも期間キャンペーンを設定していた関係で、Webサイトの更新がキャンペーンごとに必要となり、Webサイトの運営費用かさんでしまいました。
その結果、費用がロングテールの効果を上回ってしまったため、失敗しています。
【失敗事例2】教育系サイト
スクールを運営するサイトで、こちらもロングテールキーワードを用いたリスティング広告を実施した結果、失敗した事例です。
リスティング広告では、広告をクリックされるたびに費用が発生します。
無計画に大量のロングテールキーワードをもちいたところ、スクールの売上につながらないキーワードが大半を占めてしまいました。
その結果、売上につながらないキーワードに対する費用がかさみ、失敗しています。
5.まとめ
ロングテールはインターネット販売との相性がとても良い施策です。実店舗では、売上面積が限られている分、パレートの法則に従い売上の上位2割に特化した販売戦略を立てることが多いものです。
しかし、インターネット販売においては、売上面積を簡単に確保できるため、売上下位のロングテールとなるニッチな商品も取り扱いやすいと言えます。
ロングテールをもちいてニッチな顧客を掴むことで、収益の安定化が図れます。
アフィリエイトやWebマーケティングにおいても、ロングテールSEOはニッチなリピーターを確保するために、重要となる施策です。
ロングテールについての理解を深め、インターネット販売における販売戦略・施策を身に着けましょう。