ペルソナとは?~初心者のための基本解説~
ペルソナはサービスや商品の開発にあたって時間やコストの削減に繋がるものです。
こちらではペルソナの概要とペルソナを設定するメリットについて説明しています。ペルソナの作り方や作る際の注意点についてもまとめているので、是非参考にしてみてください。
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1.ペルソナとは
ペルソナとはサービスや商品のターゲットとして想定されるユーザー像のことを指し、マーケティング用語の一つとして用いられる言葉です。
もともとは古典劇で使用されていた「仮面」や心理学における「人間の外向きの人格」の意味として用いられていましたが、2つの本の出版によってペルソナという言葉が現代で用いられるマーケティング用語に変化していきました。
ペルソナは、定量的な情報と定性的な情報で構成されるのが一般的ですが、必要に応じて似顔絵や顔写真も用いられます。
1.ペルソナの概念
ペルソナ(Persona)とは、マーケティングの言葉として用いられている言葉で、サービスや商品のターゲットとして想定されるユーザー像のことを指します。
想定されるユーザー像の情報には、「定量的な情報(デモグラフィック)」と「定性的な情報(サイコグラフィック)」があります。
定量的な情報には、「氏名・年齢・性別・家族構成・居住地・職業・勤務先・収入」などが挙げられます。
定性的な情報には、「ライフスタイル・価値観・身体的な特徴・性格的な特徴・趣味・消費行動・情報収集行動」などが挙げられます。
これらの情報をサービスや商品のターゲットとして想定されるユーザー像として設定し、実際に存在するかのような人物像を描いていきます。
また、必要に応じて、ユーザー像から考えられる人物の顔を書いたり写真を用いたりします。
ペルソナは、このように定量的な情報・定性的な情報・それらの情報から考えられる顔によって、詳細にユーザー像を設定していくものです。
2.ペルソナの歴史
ペルソナという言葉がマーケティングの言葉として用いられる前は、違う意味を指す言葉として用いられていました。
ペルソナのもともとの意味は、2つあるとされています。
一つは、古典劇において役者が使っていた「仮面」としての意味です。
もう一つは、心理学の領域での「人間の外向きの人格」としての意味です。
このペルソナがマーケティングの言葉として用いられるようになったのは、1999年に発売された「コンピュータは、むずかしすぎて使えない!(アラン・クーパー著)」で人物像を指すマーケティング用語として使われたことがきっかけです。
そして、その後、「ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする(ジョン・S.プルーイット著)」が発売されたことによって、マーケティングの一つの手法として注目を集めるようになりました。
ペルソナの考え方はどんどん浸透していき、現代ではマーケティング手法の言葉として当たり前に使われるようになっています。
2.ペルソナの作り方
ペルソナを作る際には、まずはターゲットとして想定されるユーザーの情報収集を行います。
情報収集は正確な情報を集めることが重要です。
集めた情報は「定量な情報」と「定性的な情報」に分け、ペルソナの設定に当てはめていきます。
最後に、作ったペルソナのストーリーを作ることで、さらに人物像を明確にすることができます。
1.ペルソナとなるターゲットの情報収集
ペルソナを作る際には、ターゲットとなるユーザーの正確な情報を集める必要があります。 正確な情報を集めるための方法には、アンケートを取る方法やインターネットを活用する方法、実際にインタビューをする方法などが挙げられます。
アンケートは、ユーザーの定量的な情報を得る手段としておすすめです。それに対して、インターネットやインタビューは、定性的な情報を得る手段としておすすめです。インターネットを活用する方法としては、ツイッターやインスタグラムなどのSNSに投稿された情報を抽出したり、口コミサイトや知識共有サイトなどから情報を抽出したりします。
ブログに投稿されている内容を参考にするのも一つの手です。
インタビューをする方法では、1対1・1対多でインタビューをします。
情報収集で重要なことは「想定されるターゲットのリアルな情報を手に入れること」なので、リアルな情報を手に入れられる手段であればどのような手段を採用しても構いません。
2.設定項目に当てはめる
アンケートやインターネットなどで集めた情報を、ペルソナの設定項目に当てはめていきます。
ペルソナの設定項目は「定量な情報(デモグラフィック)」と「定性的な情報(サイコグラフィック)」の2つの分けることができます。
具体的な設定項目の例には、以下のようなものが挙げられます。
【定量な情報(デモグラフィック)】
- 氏名:フルネーム
- 年齢:何十代という表現ではなくて、明確に記載する
- 性別:男/女
- 家族構成:兄妹の人数/恋人・配偶者の有無/子供の有無
- 住んでいる場所:都道府県/市区町村
- 職業:最終学歴/大学・学部・専攻/業種/役職
- 勤務先:会社名
- 収入:月収/年収/賞与
- 使用端末:パソコンやスマートフォンなど使用している端末の詳細
【定性的な情報(サイコグラフィック)】
- ライフスタイル:出勤日/起床時間/出勤時間/通勤時間/勤務時間/帰宅時間/就寝時間/食事/休日の過ごし方
- 価値観・性格的な特徴:何を大切にしているのか/物事の捉え方・考え方
- 身体的な特徴:痩せ型/肥満型/筋肉量など
- 趣味:インドアタイプ/アウトドアタイプ
- 消費行動:どのようなものにお金を使うのか
- 情報収集行動:どのようなものに関心を示しているのか
情報収集で得られた情報は、なるべく設定項目を細かく分けて詳細に記していくことが重要です。
そうすることで、サービスや商品のターゲットになるユーザーが置かれている状況をより明確に想像することができるようになり、どのようなことを問題として捉えているのかを推測しやすくなります。
3.ストーリーを決めてより人物像を明確にする
ペルソナの細かい情報まで設定できたら、次はそれらの情報を元にペルソナのストーリーを作っていきます。
ストーリーの作成は、以下のような観点で進めていきます。
- 平日の過ごし方
- 休日の過ごし方
- 一週間の過ごし方
- 情報収集する際にはどのように情報を収集するのか
- 消費活動をするときはどのように消費活動をするのか
- 課題にどのように向き合っていくのか
- 目標にどのように挑んでいくのか
- サービスや商品を購入するまでにはどのような経緯があるのか
このようにペルソナのストーリーを決めることでより人物像が明確になり、サービスや商品の開発に役立てることができます。また、開発にあたってプレゼンテーションをする際にも、情報の羅列のままのペルソナを提示するよりもストーリーで提示することによってより理解を得られやすくなります。
ペルソナの情報をストーリーにすることでペルソナのリアリティが増して、より身近な存在としてイメージができるようになるということです。
3.ペルソナを作るメリット
ペルソナを作ることでユーザー視点を獲得することができ、ユーザーが求めているものを想像しやすくなることでユーザー視点での開発ができるようになります。
また、開発メンバーで細かく設定されたユーザー像を共通で持つことによって認識のズレを防ぎ、スムーズな開発に繋がることはもちろん、時間やお金のコストカットにも繋がります。
1.ユーザー目線での考え方が固まる
ペルソナを作って一つの人格を作ることによって、ユーザー目線でサービスや商品を捉えられるようになります。また、ユーザーが何を求めているのかを想像できるようになることで、ユーザーが何を求めているのかというニーズを固めることができます。
そうすることでよりユーザーを満たすサービスや商品を作ることができるようになり、サービスや商品自体の精度を高めていくことが可能です。
同じニーズを持つユーザーに求められるサービスや商品への成長を期待できます。
2.人物像を共有することで認識のズレを防ぐ
サービスや商品の開発にあたって、どのような人を対象に開発するのかという人物像を明確にすることによって、メンバー全員の中でターゲットとなるユーザーの人物像を共有することができます。
漠然とした人物像ではなく明確な人物像を共有することで、ターゲットとなるユーザー像の認識のズレを防ぐことが可能です。
サービスや商品を開発するメンバーは共通のユーザー像を持っているので、認識のズレによる開発中のトラブルを防ぎ、ズレを感じた時はペルソナを軸に戻すことができます
3.方向性が決まるので仕事の効率が上がる
ユーザー像が明確になることによってサービスや商品の開発の方向性が定まります。そうすることで、開発までの最短ルートが描きやすくなり、無駄な作業を無くしていくことが可能です。
また、方向性を決めることはズレた意見を無くしていくことにも繋がり、効率よくサービスや商品の開発を進めていくことができます。
ペルソナの作成は時間とコストの削減につながり、無駄のない開発のために重要です。
無駄な労力を不要とし、サービスや商品の開発に専念することができます。
4.ペルソナを作るにあたっての注意点
ペルソナを作る際には現実味のある設定にすることや都合の良い人物像に仕上げないことが重要です。
また、ペルソナの設定は時間の経過とともに変化する環境によって変わっていくので、作りっぱなしにせずに定期的に作り直すことが大切です。
1.現実味のある設定にする
ペルソナを作る際には現実味のある設定にすることが鉄則です。
現実離れしたペルソナでは、サービスや商品の開発には役に立たないからです。
現実味のある設定かどうかというのは、データ的な裏付けができるかどうかによって判断することができます。
データ的な裏付けができなければ、現実離れしていることを疑いましょう。
完成したペルソナは信憑性のあるサイトで公開されているデータを参考に、現実離れしていないかどうかを随時確かめることが大切です。
2.作る側の都合のよい人物像に仕上げない
思い込みや先入観によって作る側の都合のよい人物像に仕上げてしまうと、実際のターゲットなるユーザー像とは大きくズレが生じてきてしまうため注意が必要です。特に定性的な情報は思い込みや先入観によって決めてしまいがちです。
複数人の担当者で都合のよいペルソナになっていないか、指摘し合う意識を持ちましょう。
ペルソナの定性的な情報の設定で都合のよい設定を避けるためには、データの裏付けを取ったりSNSや聞き取り調査からリアルな情報を収集したりすることが大切です。
3.作ったら作りっぱなしにしない
ペルソナの作成は細部まで設定して実際に存在しているかのようなリアルな人物像を作成するので、時間の経過共にペルソナを取り巻く環境の変化にも注目することが大切です。ペルソナを取り巻く環境が変化していけば、ペルソナの情報にも変化が生まれてくるからです。
一度ペルソナを作ったからといって作りっぱなしにしたままにすると、どんどん時代に求められるものからズレていき開発するサービスや商品も求められないものになってしまうため、注意が必要です。
5.まとめ
ペルソナとは、サービスや商品のターゲットとして想定されるユーザー像のことを指す言葉です。
もともとは古典劇の「仮面」や心理学領域の「外向きの人格」の意味で使われていましたが、現在はマーケティング用語の一つとして使われています。
ペルソナを作る際には、サービスや商品のターゲットになる人物の情報を収集して、収集した情報を「定量な情報」と「定性的な情報」に分けて設定し、設定を元にあらゆる観点でペルソナのストーリーを作ることで明確になっていきます。
その際、現実離れした設定や作る側にとって都合のよい人物像に仕上げないことに注意しましょう。
また、時間とともにブラッシュアップしていくことも重要です。
明確なペルソナの作成はユーザー視点の獲得や認識のズレの防止につながり、サービスや商品の開発の方向性が定まりやすくなります。
方向性が定まると時間とコストの削減にもつながり、効率のいい開発ができるようになります。
ペルソナはホームページを作成する際にも役立つので、是非参考にしてみてください。