あなたは、サントリーの缶コーヒーブランドの「ボス(BOSS)」というのをご存知でしょうか。
飲んだことはないにしても、ご存じないということはないのではないかと思います。
というのも、缶コーヒーのブランドとしては、今やコカ・コーラの「ジョージア」と並ぶ国内のトップブランドだからです。
2018年のデータになりますが、年間販売数量がシェア首位「ジョージア」の約1億940万ケースに対し、同2位の「ボス」が約1億710万ケースと拮抗しています。

今でこそ、缶コーヒーの代表格といえる「ボス」ですが、発売当初は売れ行きが今一つだったそうです。
それが、あることをきっかけにして売上が伸び始めたそうです。

そのきっかけというのが何なのか、あなたはわかりますか？

そのきっかけとは…

「名前の変更」です。

もともとこのブランドは、1987年に「WEST」という名で売り出されました。
しかし、知名度は一向に上がりませんでした。

そのブランド名を1992年に「BOSS」へと変えた結果、売り上げが激増していったそうです。
その後、知名度を高め、販売数量を伸ばし続けて今に至るということです。

名前一つでブランドの命運が変わっていくというのはおもしろいですよね。

もし名前を変えていなかったら、どうなっていたんでしょうかね？
その仮想の歴史も知ることができたらいいのに…

イベリコ豚にも負けない地元のブランド豚を生み出そうと、千葉県香取市で平成24年6月に生産が開始された豚肉です。
健康に育てることにより、おいしく、栄養価に富んでいるのが特徴です。
そして、この特徴は放牧スタイルと餌によって生み出されます。

健康に育てるために新しい放牧スタイルを採用しました。
街の近くだと病気になりやすいとのことで、人里離れた場所に豚舎を移したそうです。
そして、コンクリートの床ではなく、おがくずを敷き詰めることにより野山に近い環境を再現しました。
さらに、一頭あたりの床面積を通常の3倍にし、たっぷり運動ができるようにした結果、ストレスなく健康に育ち肉汁豊富な赤身になりました。

与える餌にはメキシコ産のアボカドオイルを加えています。
イベリコ豚が食べるドングリに多く含まれている成分にオレイン酸がありますが、アボカドオイルの75％がオレイン酸なのです。
このオレイン酸、血中コレステロールを減少させ、動脈硬化を防ぐとのことで、栄養面で最近注目されています。

加えて、アボカドオイルを与えて育てた豚肉の脂身は、上品で、コクがあり、豚肉特有の臭みがなく、融点が低くサラリとして甘みがあります。

ストレスなく運動により作られた赤身とオレイン酸によって作られた脂身の組み合わせ。
これこそがアボカドポークのおいしさの秘密です

しかし、この生産方法は手間もコストもかかり、容易ではないとのことで、生産を始めるにあたり周囲からは猛反対されたそうです。
それでも、この生産方法にこだわり、試行錯誤の上に成功させることができたのは、生産者の熱い想いがあったから。

最後に、生産者の高木秀直さんの想いを引用させていただきます。

『「豚にアボカドを食べさせて良質な豚肉をつくりたい」自分がこう言いはじめた当初、周囲には猛反対されました。
「そんな手間の掛かる事やる必要ない」 「費用が掛かりすぎる」周りの意見の大半はこのようなものでした。
たしかに手間もコストもかかります。わかっているんです。
でも、どうしても自分の納得のいく養豚をやってみたかった。
友人や家族に本当にうまい豚肉を食べさせたかった。
これがアボカドポークの生産を始めた一番の理由です。
しかし、実際に始めてみるとなかなかうまくいかなかった。
まさに試行錯誤の連続です。
たどり着いた答えは「豚の気持ちになっていかに過ごしやすい環境をつくるか」でした。
だから豚舎も通常より1頭当たりの床面積が大きくなったし、風通しの改善や床におがくずを敷き詰める等の環境改善に努めました。
そうした環境整備とアドカドオイルを混ぜた餌のおかげで、本当にやわらかい肉質のアボカドポークができました。
僕が愛情込めて育てたアボカドポークをぜひお試しください。』